ベクトルというのは、数学用語です。大きさと方向をもつものです。
声もまた、ふつうは言葉を発するために用いられますから、コミュニケーションのためにはどこかに向けて、最適な大きさで発声されなければなりません。
それで、ムーブメントの授業でよくするワークの中に組み込んだりします。
ムーブメントとは動きのことで、身体をいかに操作するか、ということです。つまり舞台上でどのような身体操作をするか、っていうことです。
僕はとりあえず、歩いてもらいます。ある範囲のところを。
それを徐々に狭めていったり、広げたりしながら、歩いている人たちがその範囲=舞台上を等分に切りとってもらうように歩いてもらいます。
つまり、手を叩いてみんなの動きを止めた時に、どこかに偏った人口密度になってはならない、ということです。
そうしておいてから、通常は歩くスピードを変えることに移行します。
2倍速、二倍遅い、4倍速、という感じです。その上で「見つける、近づく、出会う」ということをやってもらいます。
歩きまわるのをやめて、周囲を見渡し、興味を持てる者を見つけて、それに近づき、そしてその対象と接触をはかる、ということです。
これは床のシミ、などでもかまいません。ここで、やっとベクトルの話になります。
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