■なにも驚かない、どうせやってることだろう・・・

　昨日は当欄で、給油量の過少申告問題について私見を述べた。驚いたことに今日は以下のような事実が露見した。守屋前防衛省事務次官にまつわる話。

《以下引用》
　「防衛省の守屋武昌・前事務次官（６３）が、老舗防衛専門商社「山田洋行」の元専務（６９）＝昨年６月退社＝らからゴルフ接待を受けた際、車で送迎を受けたり、ゴルフ場で偽名を使ったりしていたことが１９日、関係者の話で分かった。山田洋行は昨年度までの５年間に装備品の納入で、同省から約１７０億円分を受注している。自衛隊員倫理規定は、次官を含む隊員が利害関係者とゴルフすることを禁じており、同省は今後、守屋前次官から事情を聴き、事実関係を調べる方針だ」（10月19日『産経新聞』）《引用ここまで》

　官僚も権力を見せびらかせば民間企業はすぐなびく。企業にとっては儲けに繋がる。おいしい話には、どっちも群がる。守屋前事務次官も脇が甘い。というか、こんな人物が国の防衛政策の要職に就いていたということ自体驚きだ。

　昨日の繰り返しになるが、党利党略に走らず、野党はこの問題も徹底追及するべきだ。次から次に、どこかおかしいが、でも仕方ないか、と腑に落ちない感覚をずっと持たされてきた問題を、この国会で洗いざらい出したらいい。

　来年は世界の主要国で政治が変わるかも知れない。韓国では新しい大統領が出てくる。ロシアもプーチンさんが良からぬ策略をめぐらし始めた。パキスタンも最高裁の判決次第では、ムシャラフ大統領の運命が決まる。

　そしてアメリカ。ブッシュ亜流政権はもはやない。民主党政権が生まれれば〈テロとの戦争〉も中身が変わる。日本も、ひょっとするとようやく、本当の意味でのこれからの国家の骨格づくりがスタートするのかも知れない。そこに期待をしてみるか。