しかし、5年間の小泉政治が蔓延させた「白か黒か」を選択させるような政治に赤信号が灯った、という見方もできる。
アメリカのブッシュさんは小泉さんの先を行っているが、ということは遠くない将来、小泉さんもブッシュさんと同じ運命をたどる(に違いない)ということだが、威勢のいい言葉が飛び交い、それに酔っているうちは人気(任期)は続く。だが、その威勢のいい言葉の魔術が切れたり、あるいは言葉自体のなかにウソやハッタリが見え隠れするようになると、凋落は早い。
今度の補欠選挙で自民党公認候補が負けたことで、小泉政治は急速に失墜するに違いない。レーム・ダック現象である。あとは後継首相が誰になるのかに関心が向く。小泉政治を引き継ぐ候補は、今日相当の危機感を募らせたに違いない。
新自由主義的な経済政策がもたらしたものや、アジアへの視点を欠いた外交がもたらした政治の閉塞感をどうするのか、と考えてみれば、今度の補欠選挙で小泉自民党が敗れたことは良かったかも知れない。
勝敗は僅差だったとはいえ、千葉7区の有権者は、右に触れ過ぎた振り子を元に戻すことでバランスを求めたのだろう。
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