フセイン元大統領の死刑をめぐって、バン・キブン新国連事務総長のコメントが物議を醸している。去年だったか、国連は死刑に反対という姿勢をわざわざ表明したにもかかわらず、バン新総長は「死刑はそれぞれの国が決めるべきだ」と答えたからだ。早くも、アメリカに気を遣った国連の舵取りが始まるのではないか、との声も聞こえてきた。
そのアメリカは、処刑場まではヘリコプターでフセイン元大統領を運んだが、あとはイラク政府に任せた、とイラク駐留の司令官が会見で述べた。そうでなくとも、アメリカ主導で裁判は進んだのではないか、という疑いが濃い中で、処刑場面の映像流出も、処刑の手順のまずさも関係ない、ということをいいたかったのだろう。
処刑直前のフセインに向かって「地獄に堕ちるがいい」という罵声が飛んだという。そうでなくとも、イラクは地獄の様相を呈したままだ。なすり合いばかりが続く。
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