《以下引用》
「山梨県などが出資する財団法人「県国際交流協会」(本部・甲府市、会長・山本栄彦知事)が昨年5月から半年間にわたり、「青か緑の目をした金髪の外国人教師を求める」との差別的内容を含んだ民間英会話学校の求人募集を掲示していたことが11日、わかった。協会には苦情が数件寄せられ、「配慮が足りなかった」と陳謝している」(2月11日『サンケイ』)
柳沢厚労相は「生む機械」で世間から猛反発を受けたというのに、意外と地方では上記の記事のようなことが堂々とまかり通っているのではないか。「青か緑の目をした金髪の外国人」といえば、それはもうアジアやアフリカ、南米あたりは除外される。
大方は欧米人を念頭に置いた広告なのだろう。21世紀にもなって、とおかしくなった。やっぱりニッポンって島国なんだ。相変わらずの欧米信仰というか、と思い初めて、ちょっと立ち止まった。
いや違う、生活習慣の中にはすでにアジアや中東やアフリカや南米が入ってきていることの裏返しなのかも知れない。山梨だってさまざまな国の人びとが、土地に暮らす人々の中に溶け込んでいる地域だ。みんな変な外国語(日本語か英語)を使っている。だから、変な英語ではなく、学校なのだからやっぱりここは「青か緑の目の金髪を」と「純粋に」考えたのだろう。
差別とか偏見とかはなかなかなくならない。なくそうと考えるきっかけが、こういう記事や指摘だというのもいいことだ。移民大国といわれる当の欧米でさえ、イスラムやアジア系、それにヒスパニックに対する差別事件は後を絶たない。
だが、こういう国で、「チビで黄色で茶色の目をした黒髪の外国人教師を求める」と日本語教師募集の掲示板が出たら、果たしてどの位のメディアが、これはいかがなものか、と記事にするだろうか。
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