Re-Set by yoshioka ko

■泥沼のまっただ中

 自爆テロなどイラクの混乱は、首都バグダッドから地方に拡散している。主にはアメリカ軍のテロ掃討作戦が、首都を中心に行われていることから、テロリストたちは地方で勢いをふかすことでアメリカ軍を見返しているのだろう。

《以下引用》
 「イラク北部ニネベ州で14日夜に起きた同時自爆テロは、死者が少なくとも500人にのぼった。同州当局者が15日語った。イラク治安部隊とモスル警察関係筋は死者数を260人としたうえで、増加する可能性を指摘していた。自爆テロはシリア国境に近いカハタニヤやアルジャジーラなど、クルド人少数派のヤジディ教徒が居住する村で発生し、民家15─20棟が破壊された。 イラク駐留米軍のミクソン北部師団長は、典型的なアルカイダの犯行手口だと述べ、米軍のイラク増派が失敗であることを印象づけて「米国人の意思をくじく」ことが目的だとコメントした」(8月16日『CNN』)《引用ここまで》

 イラク戦争はシーアとスンニの抗争だけではなく、クルドを巻き込んだ宗教対立の様相を帯びてきた。これでアメリカ軍も全国展開をせざるを得なくなった。イラク戦争が、さらに容易ならざる事態に陥ったということだろう。

 アメリカもイラクも戦後の復興図が全く描けないまま、泥沼のまっただ中にいる。このような〈戦争〉に、ただ同盟が大事といったレベルではなく、日本は日本の国益をしっかり見据えながら、どう関わっていったらいいのか、考え直す時期に来ているのではないだろうか。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「テロとの戦争」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2021年
2012年
人気記事