僕はJICAを通じて初めてブラジルに来た訳だが、ブラジルに来る前に50日間程の合宿期間があった。
22歳から39歳までの同期の男女50人が、語学研修ということで1つ屋根の下で寝食を共にした。その50人のうち、25人がブラジル派遣であった(現在もブラジルに移住しているのは僕も含め2人)。
僕の同期生の中に、ギターがとても上手な仲間が2人いた。彼らは色々なジャンルの音楽を弾いてくれたが、僕が当時全く知らなかったブラジルの代表的音楽であるボサノバ、さらにはMPVなども弾いてくれた。
ブラジルの音楽はギター1本で聴かせる音楽が多く、何も知らなかった僕は本当に魅了され、僕もギターが弾けたらなあと強く思ったものだった。でも、僕にはそんな才能はないと思い、自分で自分の可能性を否定していた。
間もなく合宿も終了し、実際にブラジルに派遣された。1ヵ月半、ポルトガル語をみっちり勉強したが、そんな短期間でポルトガル語が話せるはずもなく、派遣地ではやるせない日々を過ごしていた。
そこで僕が思いついたのはギターを習う事だった。音楽学校について調べると、30キロ離れた町にギターを教えてくれる学校があると聞き、毎週1回バスでそこに通うことにした。
ブラジル人の先生とはポルトガル語で会話が成り立ってはいなかったが、世界共通言語の音楽を通じて、僕はギターを覚えて行った。と言うか、あの当時僕は日本語を教えていない時間は、ほぼギターを練習していたと言ってもいいくらいであった。先生はブラジルの有名バンドの曲を提示して、僕はそれをひたすら練習していた。
そして、あの当時気に入った歌手の1人がカエタノ・ベローゾである。ブラジルの北東部のバイーア州出身でMPBの大御所である。彼の歌声はまるで女性のように高く透き通っている。そして、彼が爪弾くギターの音色はぐっと心に染み込んで来るのだ。
このブログで紹介するのは「Sozinho(ひとり)」という曲。ブラジル最大の放送局グローボの9時台のドラマに使用されていたもので、実はこの曲は他の作詞・作曲家が作ったものを彼がアレンジしたものである。
Caetano Veloso - Sozinho (Ao Vivo)
ブラジルでは人の曲を大御所が歌ったりしてヒットしてしまうことが多い。コンサートに行くと、もう随分有名な大物歌手や有名バンドが他人の曲をまるで自分の曲であるかのように何曲も歌っている。日本ではあまり考えられないことだ。
因みに、僕はカエタノ・ベローゾのコンサートは2度行っている。そして、この曲もかつては弾けたのだが、何年も弾いていないために細かい部分をすっかり忘れてしまった。
でも、やっぱり音楽はいい。

22歳から39歳までの同期の男女50人が、語学研修ということで1つ屋根の下で寝食を共にした。その50人のうち、25人がブラジル派遣であった(現在もブラジルに移住しているのは僕も含め2人)。
僕の同期生の中に、ギターがとても上手な仲間が2人いた。彼らは色々なジャンルの音楽を弾いてくれたが、僕が当時全く知らなかったブラジルの代表的音楽であるボサノバ、さらにはMPVなども弾いてくれた。
ブラジルの音楽はギター1本で聴かせる音楽が多く、何も知らなかった僕は本当に魅了され、僕もギターが弾けたらなあと強く思ったものだった。でも、僕にはそんな才能はないと思い、自分で自分の可能性を否定していた。
間もなく合宿も終了し、実際にブラジルに派遣された。1ヵ月半、ポルトガル語をみっちり勉強したが、そんな短期間でポルトガル語が話せるはずもなく、派遣地ではやるせない日々を過ごしていた。
そこで僕が思いついたのはギターを習う事だった。音楽学校について調べると、30キロ離れた町にギターを教えてくれる学校があると聞き、毎週1回バスでそこに通うことにした。
ブラジル人の先生とはポルトガル語で会話が成り立ってはいなかったが、世界共通言語の音楽を通じて、僕はギターを覚えて行った。と言うか、あの当時僕は日本語を教えていない時間は、ほぼギターを練習していたと言ってもいいくらいであった。先生はブラジルの有名バンドの曲を提示して、僕はそれをひたすら練習していた。
そして、あの当時気に入った歌手の1人がカエタノ・ベローゾである。ブラジルの北東部のバイーア州出身でMPBの大御所である。彼の歌声はまるで女性のように高く透き通っている。そして、彼が爪弾くギターの音色はぐっと心に染み込んで来るのだ。
このブログで紹介するのは「Sozinho(ひとり)」という曲。ブラジル最大の放送局グローボの9時台のドラマに使用されていたもので、実はこの曲は他の作詞・作曲家が作ったものを彼がアレンジしたものである。
Caetano Veloso - Sozinho (Ao Vivo)
ブラジルでは人の曲を大御所が歌ったりしてヒットしてしまうことが多い。コンサートに行くと、もう随分有名な大物歌手や有名バンドが他人の曲をまるで自分の曲であるかのように何曲も歌っている。日本ではあまり考えられないことだ。
因みに、僕はカエタノ・ベローゾのコンサートは2度行っている。そして、この曲もかつては弾けたのだが、何年も弾いていないために細かい部分をすっかり忘れてしまった。
でも、やっぱり音楽はいい。
