日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

下流の宴

2011年06月22日 14時44分25秒 | 日本事情

高橋 優「誰がために鐘は鳴る」PV!

 「下流の宴」というNHKで放送しているドラマの第一話を見た。

 

 なぜこのドラマに興味を持ったかというと、このブログでも紹介した今年ブレークしそうな歌手である高橋優が主題歌「誰が為に鐘が鳴る」を歌っているからである。

 

 

 

 プロモーションビデオを見ると気付くのだが、いつもと違う。ギター片手に、歌詞を背景に熱く歌いあげるスタイルではない。ちょっと残念。

 

 曲調・歌詞ともに全体的に暗い。

 

 幸福ならいつかきっと来るよって話をした後で
明日死んでもいいような気がしてる

些細なプライドを捨てたって生きていけることに大差ないさ
孤独の手と手が触れ合えた時に愛は満ちてく 

 

声もちょっとかったるい感じで歌っていて、全体としては統一感がある気はする。でも、応援歌という感じじゃないから暗くなっちゃうかな。

 

さて、ドラマの方だが、林真理子が原作の話題作らしい。僕は今まで彼女のエッセイ本は何冊か読んだが、林真理子の小説はほとんど読んだことがない。

 

このドラマでは「上流」家庭に育った息子が高校を中退してフリーターとなり、バイトで知り合った高卒の女の子と結婚しようとするのだが、母親は子供が「下流」社会に引きこまれるのではと危惧し、必死にそれを阻止しようと奮闘する中での各登場人物の心の葛藤を描いている。

 

親は自分が歩んできた人生から、何かの教訓を得て、子供には同じ轍を踏ませないようにと育てる。でも、その教育姿勢において、親の押し付けが強過ぎると、子供は反発・反抗するのが常である。

 

子供としては親が成し遂げられなかった夢を、自分が代わりに適える役割というのは耐えられないからだ。子供は親の道具・手段ではない。

 

子供の自主性を尊重しつつ、放任主義にはならずに、然るべきところできっちりアドバイス・応援するというのが親の役割なのではないかと思う。

 

そして、親は必ず子供の能力を心の底から信じてあげる事が非常に重要だ。日本の親は褒めるのが非常に下手である。なぜなら、褒めるとその子供が調子に乗って、その子供自身を駄目にするという思想を根強く持っているからである。

 

でも、世間は冷たい。親が子供を褒めなければ、一体誰が褒めてくれるのだろうか?「豚もおだてりゃ木に登る」で子供を褒めてあげ、プラスの結果が出ればそれでいいし、マイナスの結果が出たら、本人は自分で反省するだろう。親は褒めることで、一体何を損するのだろう?

 

このブログ上で7才の娘が1年生を終えたのに、アルファベットが読み書き出来ないことについて書いた。僕からすれば母親は一体何をしているんだと言いたくなるが、そこはぐっとこらえて、僕が個人的に教えるとともに、母親に直訴して個人の先生をつけてもらうようにした。

 

そうしたら、ここのところ僕と一緒にいる時に、車の中から見える看板の文字を必死に読み、「私は勉強している」という意欲を僕にアピールしてくる。親は結果や他人との比較ではなく、その子供自身の成長ぶりに注目してひたすら褒めるべきである。忍耐強く。

 

 

もちろん彼女はこれからも壁にぶつかるだろうけど、その度に子供を信じて褒めていけばいい。最初は父親に褒めてもらうため、そして最終的には自分のために1人で努力する喜びを体験していくはずである。

 

ドラマの中では、母親役の黒木瞳は必死に息子を「褒め」ているが、つい所々で本音が出てキレる。そうすると、「褒めた」ことは、何の意味もなくなる。親はどんなに自分が苦しくても、死ぬまで子供を褒め続ける必要がある。

 

「もう少し、自分が生んだ子供の能力を信じてあげたらどうだろうか?」と思うのは僕だけじゃないはずだ。

 

興味を持たれた方は、是非最終話まで見て行きましょう!!

 

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