久しぶりにセントロへ行って

　昨日は久しぶりに用事があってポルトアレグレのセントロ（中心街）にバスで行った。普段は自動車で移動しているので、バスに乗ると、町の景色や人を身近に見られるので、非常に新鮮である。

　今はポルトアレグレのセントロから車で２５分ほどの閑静な住宅街に住み、そこでのアパート暮らしを気に入っているが、ポルトアレグレに移住してきた２００１年５月からの２年間ほど、僕はセントロのアパートに住んでいた。

　そして、当時はセントロこそ住むのに最高のロケーションだと信じて疑わなかった。

　確かに、セントロの建物は古くて、寂れているものの、レストランなどの商業施設は豊富で、レストランでの食事も安く、何より便利だったからである。

　まあ、その点に関しては、今も同じ考えである。

　ところで、セントロに行って、何よりも感じるのが、ブラジルが人種のるつぼであるという多民族国家であること、世界一の貧富の格差を持つ国であるということである。

　僕は普段、毎日同じ行動パターンで生活しているため、行く場所も限られていれば、接する人も日本人・日系人もしくは日本に何らかの興味があるブラジル人と限られている。だから、ブラジルに暮らしていながら、外国に住んでいるという感覚が全くと言っていいほど感じない。

　でも、セントロに行くと、その人の多さや町の活気から、普段の生活では得られないエネルギーみたいのをもらえるのだ。

　「ああ、これこそラテンアメリカなんだ」

　という実感が沸いてくる。

　現在、２０１４年のワールドカップ開催に向けて、ブラジルの各主要都市はインフラ整備に躍起になっているかと思うが、ここポルトアレグレも道路・スタジアムの整備・宅地・商業施設の開発などを着々と進めている。

　僕も今回久しぶりにセントロに行ったら、バス停や道路が整備されており、その変わり様に驚いた。

　ブラジルは、２０１４年のワールドカップと２０１６年のオリンピック開催に向けて、嘗ての日本の高度経済成長時代のように、急激に国自体が成長を遂げており、インフラ整備が一気に進むものと思われる。

　僕もブラジルとともに成長していけたらいいなあと思う。

　

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