僕は今までどのくらいのブラジル人に日本語を教えてきただろうか。
1年当たり50人位と計算すれば、今年でブラジル滞在14年目だから、50×14で約700人に日本語を教えてきたことになる。
700人と数字だけ聞くとすごいが、まあその位かなと思う。
大学や日本語学校のクラスの生徒さんの大半は、中高生・大学生と学生さんが多い。また、クラスには社会人も多くおり、実に様々な職業の生徒さんがいた。だから、ここでは彼らの職業は敢えて述べない。
今回は僕の日本語教師としての13年のキャリアにおける個人授業の生徒さんの職業について述べたい。列記すると、以下の通りである。
鉄鋼関係の会社の社員。化学エンジニア。自動車修理会社の社長さん。エコ関連の会社の社長さん。スタイリスト。旅行会社の会社員。銀行員。英語学校の教師。麻酔科医師。外科医。歯科医。映像技術者。ベンチャー企業の社員。弁護士。
こう並べてみると、実に様々な職業の方に教えてきたと思う。
そして、僕は教師という立場ながら、実は彼らを通じて、ブラジル社会における各業界の事情を学ばせてきてもらった。「教える」ことより、「教わる」ことの方が多かったと思う。
これは日本語教師の特典の1つかなと思う。
そして、もちろん、各業界における実利的なマメ知識もそうだが、彼らの生き方・職業観を通じて、人生観もしくは教訓なるものも教えてもらってきたと思う。
生きるエネルギーみたいなものをもらってきた気がする。
だから、感謝しても感謝しきれない。
そして、今週はこのリストにまた新しい職業が加わった。
警察官である。
なぜ警察官が日本語に興味を抱くのか。僕には俄かに理解しがたいが、本人は単純に日本文化に興味があるとのこと。
こういった職業の方は、普通の会社員・公務員以上に職業上の守秘義務がある訳で、どの程度興味深いお話を聞かせてもらえるのかは分からない。
しかし、僕自身の教養を広げる意味でも、可能な範囲で色々教えてもらえたらいいかなと思う。
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