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日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

2008年 父の日

2008年08月14日 01時23分52秒 | ブラジル事情
 8月10日の日曜日に父の日を迎えると言う事で、前々日の8日に娘が通う幼稚園で父の日のイベントが行われた。

 内容自体は大したことはない。幼稚園が雇った二人組みの「お兄さん」と「お姉さん」がギターを弾きながら、面白いことを言いながら父親と子供とのスキンシップを図る遊びで盛り上げるというものだ。

 日本の幼稚園で同様のイベントがどんなものなのかを知らないし、自分が幼稚園だったころの記憶なども全くないから、「ああ、こんなものなのか」くらいの感想しか言えない。

 イベントではそれぞれの父親の娘が書いた絵とその絵が貼ってあるエプロンをプレゼントされた。娘の名前も何とか読める程度に書かれてあり微笑ましい。

 それにしても毎年驚くのだが、僕と一緒に参加している父親たちの年齢層である。僕自身は30代半ばであるわけだが、周りの父親たちはなんか40代から50代までのおっさんに見える。もちろん、30代半ばでも十分おっさんだが、周りはさらにおっさんである。もしかしたら、他の人も僕を見ておっさんばかりだなと思っているかもしれない。

 実は若いのは気持ちだけで、見た目はもう随分おっさんなのかもしれないと思う。30代半ばでおっさん。いやいや人生まだまだこれからだと言いたい。

 それにしても僕はあまり父親としての適性に欠けるのではないかと思う。娘と人形を使って飯事をしたり、馬乗りをしてあげたり、公園で遊んであげたり、ショッピングセンターで一緒に飯を食ったり、本を読んであげたりはしている。でも、残念ながら毎日それをできるほどの忍耐力は残念ながらない。

 まあ男の大半がそうなんじゃないかとは思う。そもそも理想の父親って何なのかと言われても答えづらい。僕が子供のころはやはり時々父親にキャッチボールなどして遊んでほしかったが、あまりやる気満々でキャッチボールをやっていた父親は思い出せない。

 何事もそうだが、自分が実際に同じ立場に立たないと本当の意味でその状況を理解することはできないというのが僕の持論だ。よく子供を持たないと一人前の大人ではないと言われるが、これは当たっていると思う。やはり子供を作って初めて父親としての立場も理解できるようになるからである。

 子供を持っていない人が半人前とは思わない。でも、それがいいか悪いかは別にしても、人生の大事な部分を味わっていないとは思う。一人で暮らしていくというのは、結局自分の事だけ考えていればいいわけで、その点における人間としての成長がしづらいのではと思う。

 もちろん、価値観は多様化し、いろいろな生き方ができる時代である。一生結婚しないで生きるのも、結婚しても子供を作らずに生きるのもその人の自由である。要はその人が自分の選択に納得して生きられるかだと思う。

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