
ブラジルにお住まいの方は、皆さんレストランでお馴染みの食材かと思われるが、日本にいらっしゃる方はご存じない方も多いだろう。
僕も13年前に初めてブラジルに来た時にこの食べ物の存在を知った。
おでんに入った茹でた大根のような感じなのだが、その色が赤黒くて本当にドギツイ。
僕はブラジルに最初に来た時に、サンパウロの田舎町のホテルに住んでいた。そこのホテルの夕食に毎日このベテハ-バが出てきていた。
ベテハ-バから赤い液が滴り落ちており、その見た目が血を連想させて気味が悪いので、僕は食べようすらしなかった。
しかし、5年ほど前、近くのレストランに行ったら、このベテハ-バが細く切られて盛り付けられており、何となく美味しそうであった。
そこで、僕は勇気を決して食べてみることにした。
食べてみたら、意外や意外、美味しかった。その触感は堅過ぎず柔らか過ぎず、味もほんのり甘い何とも言えない味だった。
それから僕はこのベテハ-バを好んで食べるようになった。ただ、他のレストランで食べるベテハ-バはあまり美味しくはなかった。
僕がよく行く近所のレストランのベテハ-バが最高に美味しいのである。そのレストランは見た目は貧相なのだが、その調理法が絶妙なのか、ここのベテハ-バは最高である。 その美味しさからか、お店はいつも賑わっている。
僕はこのベテハ-バを食べて、1度ビックリした事がある。それはベテハ-バを食べてから、トイレに行った時に起きた。
僕のオシッコの色が真っ赤だったのである。
「とうとう血尿が出たか」
と一瞬思ったが、同僚に聞いたら、それはベテハ-バを食べたからだということであった。
それにしても、その時は食べてすぐにしたおしっこが真っ赤になったので本当に驚いた。
今ではこのベテハ-バには鉄分が本当に多く含まれて健康にいいということで、どこのレストランに行っても、このベテハ-バを食べることにしている。
何でも「食べず嫌い」はよくない。
何か砂糖の原料としても使われるみたいです。