日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

数字の魔力

2013年05月23日 17時49分39秒 | 日本事情

 何に関してもそうだが、数字には力があるなと思う。

 勉学における成績や順位、会社での営業成績なんかにおいては、それこそ数字を出している人が評価される。

 いくら自己評価が高くても、相対評価・絶対評価がよくなければ全く意味を成さない。

 日本人はそういった競争に子供の頃から晒され、大人になってもその競争からは逃れられない。

 これはある意味仕方ない。

 そして、それは趣味でやっているブログでさえも同じ事が言えてしまう。

 アクセス数、コメント数、ランキングなど、そういった数字で表される「評価」みたいなものに否が応でも晒されてしまう。

 それらはブログを続けていくモチベーションにもなれば、やる気を減退させる要因にもなる。

 せっかく現実の厳しい競争社会から逃れようとしているのに、あらぬ競争に巻き込まれる。何とも皮肉な話である。

 FACEBOOKのいいねボタンなんてまさに自尊心をくすぐられる最高の機能であり、それにハマリ過ぎるともう一種の麻薬みたいなものだと思う。

 自己承認欲求。他人から評価されないと何事もできなくなってしまう。

 それは危ない心理状況だと思う。

 認められたい。他人から評価されたい。目立ちたい。そればかり考えてやっていると駄目だなと思う。

 ブログの記事を書いていて、これは良くできた渾身の記事だなと自分が思っても、全然反応が悪かったりする事がよくある。逆にこれはちょっと駄目かなと思う記事が反響が大きかったりする。

 つまり、読者の反応は予測することはできないのである。

 だから、何も考えずに、常にベストを尽くして書き続けていく事が大事かなと思う。

 数字に魔力があることを認めつつ、その数字に翻弄されず、一喜一憂をあまりせずに続ける。それが人生において重要な事かなと思う。

 イチローが大記録を達成した際に「あくまで通過点」みたいな発言をしていたのは、そういう意味だったのかなと想像する。

 他人に評価されるのはその時点で嬉しいけど、記録を出した時点でその事実は過去になってしまう。過去にこだわっていても、意味がない。未来に続けていかないと。

 物事を点で捉えるのではなく、線・流れで捉える。流れとして上向きであることを評価すべきで、突発的ないい点を評価する必要はない。

 そう考えて頑張っていければなと思う。

 


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