『
日本一の「実行力」部隊 ユニクロで学んだ「巻き込み」仕事術』
外資系企業から経理管理職としてユニクロに飛び込んだ著者が
新天地で認められユニクロの「V字回復」の一翼を担うまでの実績を上げられるようになった秘訣。
それは自らを中間管理職ではなく、「中心管理職」として捉え、
部下、部内の同僚のみならず他部署のキーパーソン、役員、そして柳井社長までを「巻き込む」仕事術でした。
私は管理職ではありませんが後輩に指示を出す、上司に仕事の相談をする、組織のボスや時は役員に説明しGOサインを出してもらう、etc
会社という組織の中で自分に与えられた業務をこなすために周囲の人を巻き込む必要性が発生します。
その中でいかに周囲を巻き込み自主性をもって動いてもらうか、で仕事が決まるかというのを本書を読んでいて再認識しました。
人は外から一方的に変化が来るのを恐れます。
大きな変革を以って仕事を行うのに一個人が一方的に進めようとすると反発ばかりが起こるのですが、
仕事に関わるメンバー一人ひとりを主役にし「ヒーロー、ヒロインをたくさんつくる」ことで仕事が自然と回りだすのです。
本書ではそんな巻き込み仕事術のノウハウが順序だてて説かれています。
ですので管理職でなくても、周囲の仕事力を味方につけて業務を遂行したい人にお勧めの内容だと思います。
周囲を巻き込むための方法がステップ立てて説かれていますが、
・忙しい役員にインプットするための心得、
「自分の話は3分以内に。結論は1センテンス。結論に至る理由は3センテンス。」
・キーパーソンの巻き込み術
漠然と相談しに行くのではなく、「A案、B案、C案、どれがいいかアドバイス」をもらうことで親身になってもらう。
など、単独で活用出来そうな仕事上のtipsが満載です。
またユニクロという決断と行動の早い組織の中で筆者が体得した「巻き込み」仕事術で
「ダイバーシティ・プロジェクト」や「ユニクロ化プロジェクト」がどのように成功していったのか、
その鮮やかさは筆者の仕事術とユニクロという実行力組織が重なり合った賜物なのだと爽快感を感じます。
周囲を巻き込む際にいかに頼まれた、もしくは命令されたことではなく、
自主性を以って自分の仕事として取り組んでもらうか、というのがポイントだと思いますが、
これは子どもと接する際にも同じことが言えるなと感じました。
子どものために良かれと思っていることでも頭ごなしにやらせようとすると子どもは反発しますが、
いかに子どものために重要なことであり子どもが興味を持って出来るように仕向けると嬉々として実践してくれます。
育児の中で培う子どもを行動させるノウハウというのは、案外仕事の場においても役立つのではないかなとも思ったりしました。
ありがとうございます。
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