小さな湖、プシュカル湖の周辺を囲むように、町がある。
プシュカルは聖地でもあり、11月は巡礼者やラクダフェアの為、溢れるような人になる
私はこのプシュカルで、2月から3月にかけて、1ヶ月以上も過ごした。
それは、携帯もパソコンも無いこの時代に、導かれるような出会いから、始まりました。
数日間は安ホテルで、過ごしていた。
長逗留するには、もっと良い場所を捜そうと思ってもあては無かった。
体力は落ちていても、気力はあったので、街をウロウロしていました。
当時は湖周辺も静かで、一軒のお気に入りのチャイ屋があった。
ちゃんとした店ではなく、近くの農家の若者が、自作の小屋で商売をしていた。
ムラという青年が片言の英語が話せるので、旅人や地元の人も、よく集まっていました。
散歩途中で、顔を合わせたカナダ人も居ました。
アンドレはプシュカルが大好きで、カナダとプシュカルを往来している完璧な、ベジタリアン。
プシュカルはピュアーベジタリアンの街でも有名でした。
彼に私の事情を話すと、ついておいでと、すぐ近くのお寺のように広い場所へ案内した。
巡礼者の宿のような場所で、その屋上に一室があった。
彼が使っていたのだけれど、同じ屋上の反対側にある、もっと広い部屋に移ったので、
気に入れば、ここを借りれると、私に言いました。
神の助けかと思いましたね。
コンクリートの何も無い部屋は、6畳より広かったかな?
寺の主にあいさつし、一ヶ月借りる事にした、値段は覚えてないが、かなり安かったと思う。
さっそく、カーペットや電球、部屋鍵、下の井戸から水を汲むので水がめなど、生活に必要な物を揃えた。
シャワーは無かったので、最初のホテルに頼み、少々のお金で借りられた。
用を足すのは、インド人同様、水を持って、近くの空き地で問題はない。
有難い事に、プシュカルには蓮根やオクラなど、野菜が豊富でした。
アタという全粒粉でチャパティを作り、ニンニクや玉ねぎを胡麻油で炒め、
野菜たっぷりのスープを作って、自炊生活を始めました。
続く