カナダ、ユーコン準州の都市、人口2000人のドーソンシティ。
昔はゴールドラッシュで栄えた、それ程大きくはない北の街。
道路が舗装されていない、コンクリートではひび割れてしまうほど、冬は寒いそうです。
板張りで造られた歩道もあり、建物は木造建築ばかり、西部劇の中に入った気分。
最初は市役所のような所へ行き、入国の手続きは出来ないから、飛行場へ行くように言われました。
交通手段を問うと、ヒッチして行くようにと、紙に‘AIRPORT’と大きく書いて渡してくれました。
これを見せれば、すぐ連れていってくれると、言われたようにすると、
すぐに車が止まり、飛行場へ行くことができ、入国スタンプも無事に押してもらえました。
帰りも当然、街中までとヒッチしました。
少しスリリングでしたが、日本ではあり得ませんね。
街は翌日のパレードの準備でそわそわしていた。
夏だけ賑わう、メインイベントのようです。
ホワイトホースへのバスは週に2便しかなく、パレードを見ると、逗留も長くなります。
宿泊代も大変なので、何とか安く泊まれる場所がないかと、ウロウロしていたら、
‘ジャパニーズか’と声をかけられた、確かに日本人は珍しい。
彼女はモーテルの女主人で、‘何故ここに来たか?と尋ねられました。
アラスカからの帰りで、昔ここのカジノで音楽していた知人が、ドーソンに寄ることを勧められたと。
偶然にも、彼女は知人を知っていました。
宿泊の事を話すと、彼女は自分の経営するモーテルの洗濯室を提供してくれた。
夏とはいえ、夜は少し肌寒いが、洗濯室には乾燥機もあり、何となく暖かい。
室内のテーブルの上に寝袋で寝るとちょうど良かった。
そして、空室の鍵を貸してくれ、シャワーも使っていいとの事。
帰りはヒッチは危ないから、誰かホワイトホースへ戻る人を紹介するから、心配ないという。
過剰な親切はなく、とにかく有難く、さっそく宿泊していたモーテルをキャンセルして、移動しました。
元気にニコニコしていたら、ポラロイドで撮撮している人が無料だと言って、一枚撮ってくれた。
とても23歳には見えなく、高校生くらいに思われていたのでしょう。
日も長いので、一日たっぷり動けました。
そして、いよいよパレードです。
続く