BSで放映されたソロンモンの偽証の前編を見ました。
何気に見たけれど、以前見たことに気づいたけれど、記憶が曖昧。
主演の藤野涼子さんが、朝ドラのひよっこに出ていたので、
何だか、以前より親近感が持てました。
内容もイジメや自殺、DVなのど日常におきているリアリテイを感じました。
宮部みゆきさんの小説が原作で、2015年に公開され脚本は真辺克彦さん。
先日見た深夜食堂も面白かったし、カルテットの脚本も手がけていると知り、
彼の作品に興味津々、見ていないモノがたくさんあるので楽しみです。
映画を見ながら中学高校の頃を思い出していた。
私は学級委員タイプで、どちらかと言えば主人公のような性格。
新聞に載るような大事件の経験はないけれど、学年内では目立っていた。
裁判とまでは行かないけれど、放課後に集合かけて、話し合いを持った事も、
先生だから正しいとは思わず、白紙答案出したり、
まあ、今思えば幼かったし、社会オンチで自分の我と戦っていたのかと思う。
家庭内も複雑で、楽しいことが無く、学校で発散していたとも思える。
映画は、世間が見て見ぬ振りふりをしているので、
真実を知りたい純粋な気持ちから、校内裁判を起こす内容。
いじめや自殺に現実感はあるけれど、裁判を起こす生徒や、
それを支持する保護者や先生がいるだろうか?
担任に送られた告発状を、隣人が勝手にTV局に投書してしまう事は、
何となくありそうな感じで、都会生活の闇に触れたようで怖い。
人とのコミュケーションがデジタル化し、感情表現できない世間の中で、
今をどう生きて行くのか、若い世代は苦労かもしれないが、
混沌とした世の中で、モラルが劣化し、常識が壊れ、
何でもありの社会から、淘汰されて新しい時代に向かっているようで、
映画の後半も楽しみだけれど、現実社会も面白い。