お金を使わない人と良く言われますが、ケチとは言われません。
無駄使いをしないようにも思われますが、案外と失敗もあります。
農家育ちで、お金とモノの少ない環境で生活していたので、
毎日のようにお金を使う生活が、日常に無くてお金は特別なモノでした。
記憶にあるのは、中学生になって革靴と革鞄があてがわれた事です。
靴も鞄も高校卒業まで、6年間使用し、ビニール製より長持ちしたし、
磨くとピカピカの新品のようでした。
モノを長く使い始末するDNAが、当たり前のようにインプットされていたようです。
20歳を前に会社を辞める時、好きな事をする為に努力する事は、
衣食住に贅沢しないようにと、先輩からアドバイスされた言葉が、教訓になりました。
お洒落なファッションに興味なく、肌が敏感で化粧にも興味なく、
当時から、古着屋、古道具が好きで、欲しいモノは安く手に入れる努力をした。
居酒屋にも一人で入れたので、時には安い外食を楽しめ、贅沢は仕事でしました。
ハウスキーパーは料理が主で、お財布の中身など気にせずにお買い物できたし、
無くなると南田さんから5万円支給されたので、無駄使いは無くて信用されていました。
ニットファーの仕事も、広尾のガーデンヒルズがアトリエに成っていたので、
高級マンションの経験もしたり、軽井沢の別荘を仲間と借りていた事もありました。
金銭感覚が庶民と違い、その金額を自身で稼ぐには雲を掴むような事なので、
働くなら凄い系で、そうで無いなら、好きなことが出来れば質素で良いと思いました。
それが20代に身についた、私の倹約生活の始まりだったと思います。
健康であることが、何よりも節約でき、倹約生活の基本です。
その基本がマクロビオティックの概念であり、玄米食を30年続けている私の信念。
マラソンも経費をかけずに続けられるので、20年間走ってこれました。
30代よりマラソン始めた40代の方が調子良く、独りに成った50代は、
発達障害の事も知り、精神的にも安定してきました。
そして60代は充実期に入り、倹約人生の集大成のようにも思えます。
消費が経済発展のように言われますが、薄利多売の商品はゴミを増やすだけです。
美食も日常になれば病気が増え、便利さに頼りすぎると脳も身体も退化します。
量より質と言われて久しいですが、まだまだ見栄えでモノゴトを判断する世の中です。
昭和のツケが平成に回りましたが、テクノロジーの発展は有益に使えば倹約できます。
どんな時代が来ても、楽しく倹約生活で好きな事を続けたいと思う。