以前にも見た映画だけれど、BSで放送され、見入ってしまった。
山田洋次監督で、出演も見慣れた役者さんで嬉しい。
戦争直前の物々しさは感じられず、小学校お受験が当たり前の生活や、
庶民より、少し高所得の日常がお手伝いさん目線で描かれていて、
何だか、私のお手伝いさん時代を思い出し、40年の月日が流れたけれど、
意外にも、あれこれと思い出せるので、記憶の世界に浸ってしまう。
長門裕之さんと南田洋子さん宅に初めて行った時の事や、
新築パーテイーやTV撮影のあった元日、21才の田舎娘には刺激的でした。
カナダのハウスキーパーもその2年後で、20代前半は家事が仕事でした。
映画のように、私もその時のエピソードを書こうかな?
家族では無いけれど、家族同様に暮らし、表も裏も見て学びが多かった。
あの頃の生活が無ければ、ツレのような人と出会う運も、
巡って来なかったと思うし、人生の目標も物質的なモノだったかもと思う。
長門さん達からは、仲人して嫁に出すまでいて欲しいと言われたし、
カナダでは出産の為、メキシコに行く一家に同行する予定でした。
金銭的な価値観よりも、住む世界の違いを感じ、
キャンセルしたので、今があります。
双方から、編み物の技術を絶賛されていたので、
自分の場が持てれば、可能性はあると信じてやって来れました。
あのまま暮らしていたら、求道者にはならなかったと思います。
いつかあの頃の私の見た世界を、いつか文章にしようかと、
映画を見て思いました。