第一部のラスト「散」章では、2059年の時代背景も描く必要があります。
それは現在よりもますます混沌とし、終末論も今より盛んに論じられる様になっていると考えられます。
ウィキペディアでは沢山の終末論が紹介されていますが、1番多くリンクを張っているのはキリスト教で、そこから「大患難」をアップして置きます。
このページを読む限り、キリスト教よりも漫画「バスタード」の方が遥かにリアルな終末を描けていると思え、聖書よりもずっと人間味のある「ハルマゲドン」が描かれています。
やはり大昔の神話的な終末論よりも、現代人による現実的な終末論の方がリアリティーに富み、そこでは気候変動が主要ファクターとして論じられています。
ここでは気候危機が世界レベルでの食糧不足を招き、人類は食糧を巡って世界大戦を繰り広げると予測されています。
これを回避する為には、地球を1つにまとめるという「奇蹟」が必要でしょう。
それが出来るのは国家主義に縛られた政治ではなく、古い宗派主義に凝り固まった宗教でもないでしょう。
それが出来るのはやはり芸術しかないと思え、科学や哲学、音楽や文学など、あらゆる芸術をミックスしたリベラルアーツこそが「The Miracle (クィーン)」を起こせるかと思います。
もちろんそれは一朝一夕に起こせるモノでもなく、「奇蹟のカケラ」を日々少しづつ積み上げて行くコトが必要で、それをジョニー-キャッシュは「Harf mile a day (1日に半マイルづつ進んでいく)」で歌っております。