真の動物福祉牧場を目指して

作家とリヴァイアサン

 このタイトルもオーウェル「水晶の精神」の章題から取りました。
 「リヴァイアサン」はメルヴィル「白鯨」の映画化タイトルともなっており、これは異色のダーク-ファンタジーとして人気を博しています。
リヴァイアサン : 映画評論・批評 - 映画.com

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リヴァイアサンの映画評論・批評。ハーマン・メルビルの「白鯨」に出てくる港町ニューベッドフォード。その伝説の港町から出航した、巨大な底引き網漁船で撮影されたドキュ...

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 ファンタジーと言えば、物語はみんなそれに当たるかと思い、この映画はリアルなドキュメンタリー-タッチですが、それでも編集作業によって物語化されています。

 わたしの物語「Sun」も近未来を描いているので、その点で既にファンタジー性が強く、オーウェルがこの章で論じている「作家の政治性」もかなり高いと言えます。
 しかし、あまりガチガチな政治主張をする物語では堅苦しいので、色んな登場人物を描いて個人的な政治意見をぼかす必要性もある気がします。

 「作家とリヴァイアサン」に話を移しますと、この括りでは最大の存在と言えるソルジェニーツィンの、孫娘パールを主人公(三女神)の1人としていますが、彼女のブログはなるべくソフトな文体で描こうとしており、それは物語の初期に描いたパールの友達、オペラ歌手のソフィア-トルストイや、ゲイでハレークリシュナ教徒のミーシャなどの描写に表れています。

 この2人は反戦運動で捕まりますが、出獄してから親ロ的なモンゴルに亡命して、パールのキャラバンには前々から来ていたとします。
 2人は国際義勇軍にも加わり、「大草原の国際会議」の場を明るくして貰います。

 ソフィアは遊牧民からホーミー(喉歌)を習ってオペラ歌手としての新境地を開き、ミーシャにはキャラバンの男女の垣根を無くす活躍を果たして貰います。
 こうした良友達のおかげで、パールは安心して七色の光に輝け、次回はそんな「美の女神パールワティー」を描きたいと思います。

 最後に「リヴァイアサン」の定義について少し補足しますと、これは十七世紀の政治哲学者ホッブスが「絶対専制主義国家」を喩えたのよりも、十九世紀の作家メルヴィルが「全てを飲み込む神獣」として描いたのをわたしは重視します。

 

 
 

 
 
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