これまで語った「殉教者の波紋」は、100万人以上のウイグル人を収監する「再教育中心」へも波及します。
殉教者ユスフも当初はこうした施設に入れられ、そこで「再教育不可」と判定されてウラン鉱山へと送られました。
彼はターシャとの対話で再教育中心の実情を話し、それが「教育」よりも「労働」の為の施設だと暴露します。
そこでは1日15時間も無償で働かされ、更に3時間の洗脳教育も強制されます。
食事は粗末なモノが2回で、働きながら食べなければなりませんでした。
こうした労働環境でソーラーパネルが作られていると「亡国のエコ」で暴露されていますが、ユスフがその証言を行ったコトにより、イスラム教の国々で中国製ソーラーパネルが取引停止となります。
ここで物語はいったん敦煌の「女子鉄道突撃隊」に飛び、彼女達に「再教育中心の解放」を行ってもらいます。
敦煌はウイグル自治区に隣接し、ハミ市の近くなのでそこの再教育中心に職員として「女子」を潜り込ませます。
この工作は前々から準備していましたが、チベットの蜂起がネットを炎上させたのにあやかり、闇っ子達から成る「女子鉄道突撃隊」もいよいよ革命の火蓋を切ります。
その具体的な仕事ぶりについては、次回に描こうと思います。