友人のお招きで、東京・日野市を中心に活動している『劇団ひの』の「ブンナよ、木からおりてこい」の公演を鑑賞してきました。久しぶりの演劇鑑賞。忙しさの中で乾いた心を癒すことができました。出演の子どもたちの演技に表現の楽しさを、ストーリーに人間の奥深さを感じ、やっぱり演劇っていいなと思いました。
「心の教育革命」だ、「規範意識」だ、「コミュニケーション能力」だ・・・と言葉がおどる教育界で、私たち現場教師は大切なことを経験的に知っています。戦後新制中学校は十年くらい前までは、営々と実践を積み上げ、完成度の高い教育ができていったと思っています。教育の中で演劇も需要な存在でした。「演劇コンクール」などもやっていました。その効果は書き切れませんが、古い教員のみなさんはおわかりだと思います。いつの日か、どこかで、クラス演劇ができる時代が来ないかなとずっと思い続けてきました。教師になりたてのころ、クラスで毎月お誕生日会を学活の時間に開き、月例でショートのクラス演劇に取り組み燃えたころが懐かしくおもいます。あんな時間今では作れません。そういえば「12色のクレヨン」という個性と協力を扱った脚本は今でも強く覚えています。30年くらい前ですが覚えています。私の教育観に今でも影響しています。・・・・このこと自体で、効果ありの証明ですよね。