全日本カウンセラー協会のメールカウンセリング
日本人の認知症(痴呆症)はどのような言葉でつくられるのでしょうか?
脳の働き方をメールカウンセリングでお伝えします。
Report of a Case
努力とか挑戦とか、そういうの苦手なんですよ。高校を卒業後、バイト生活を10年続けました。就職活動をまともにしたことはありません。このままフリーターとしてやっていければいいと思っています。職業訓練校に通うとか、資格を取ろうという意欲はない、将来に対する不安も持っていない。求人情報誌を開けば数多くのバイト募集が載っていることには安堵しています。
子どもの頃からこれをやりたいとか、こういう仕事をしてみたいとかっていう希望がないんですよ。ほどほどに暮らしていければいい。俺ってこういう人間なの。中学から無気力がずっと変わらない。テレビゲームとアニメばかりの生活で勉強はほとんどやらなかった。高校受験も「入れる高校」ならどこでもよかった。高校は卒業できればそれでよかった。大学進学する気もないし、卒業した後はアルバイトを転々としました。最初にやったのは、印刷工場だけど、紙がすごく重い。腕と腰が筋肉痛になって1週間で逃げ出した。次はパチンコホールで働いたけど、キビキビ働けって煩いし、客のドル箱を崩して店長に怒鳴られるし、半年ぐらいで行かなくなりました。次はたしか居酒屋のチェーン店で酔っ払った客に頭を小突かれて、カッとなって殴り返したらクビにされました。自転車便のライダーをやったこともあるけど、事故に巻き込まれて、左腕を折って全治二か月でした。だけどバイトだから労災もなくて、「もう来なくていいよ」とポイ捨てされました。それからは、コンビニとかカラオケボックスなど、短くて3か月、長くて1年ぐらい働いています。バイト先を選ぶ基準は、やはり楽そうなところがいいですね。身体を使って何かをやることが苦手です。とりあえず生活していくのに問題はない。テレビには勝ち組とかセレブな人たちが出ているけど、そもそも種類の違う人たちでしょう?俺には関係ない。だって、どれだけ一生懸命やったって、いきなりクビになったり、倒産したりする。だったら、やるだけ虚しい気がします。俺の高校の友達でも、やっとの思いで入った会社が潰れて、結局、俺と同じようにフリーターやってる人間も多い。同じ生活をするのなら、なるべく楽で疲れないほうがいいじゃない?フリーターだったら、一人前には扱われないけど、そんなにボロボロにこき使われることもない。時代に合った生き方だと思っているんです。なるべく暇で楽な仕事に移りたいと常に思っています。
Disease that only speaks in verbs.
日本語(ヤマトコトバ)は、動詞文です。動詞だけの言葉しかない、ということです。名詞や抽象名詞は無いのです。日本人が名詞(抽象名詞)といっているものは、語尾にi(イ)をつけた言葉のことです。
例》
hikar-u…「r」までが語幹
hikar-i…「i」が名詞
hikar-u…「u」が動詞
(大野晋『古典文法質問箱』、角川ソフィア文庫より)
このことは、日本人はふだんどんなに名詞、抽象名詞を話したり書いたりしているようにみえても、じつは動詞の言葉しかしゃべっていない(動詞しか書いていない)ということです。
すると名詞、抽象名詞の言語領域の交感神経は完全に止まるか、もしくは過剰に動くかのどちらかになるでしょう。
過剰に働けば、脳細胞は、血流の中に沈み、機能しなくなる。これがアルツハイマー病をつくるのです。
意味不明(自分でも言葉の意味がよく分かっていない言葉)を酔っぱらいのようにしゃべる生活習慣が、血流過剰のアルツハイマー病をつくるのです。「全くしゃべらない人」がいます。スマホばかりを見ている人とかしょっちゅうネットばかりを見ている人です。人の顔を見ないで、ソッポを向いてしゃべる人、相手の顔を見ないであいさつをする人、文章の中の漢字、漢語は、「読めればいい」「意味は分からなくてもいい」としている人です。こういう生活習慣も「脳血管性の痴呆」をつくります。
日本人の痴呆症は、ブローカー言語野・空間性の領域で発生します。このような視覚の働きがとらえる対象を、イギリスの哲学者、ジョン・ロックは「第一の性質」といっています。「もの」(物・事)の第一の性質とは「空間性」のことであり、この空間性を視覚でとらえる交感神経の言語領域は空間意識をつくる言語領域です。空間性を性質とするものは、机、イス、道路のように永続性があるものです。だから、空間意識というと、「ルール」「決まり」「約束」「法律」「理論」「論理」のことをいうのです。「5W1H」も空間意識です。
自律神経の交感神経は、血液を遠くまで供給するというエネルギーシステムを特質としています。脳の言語野の空間意識の領域は、名詞や抽象名詞、形容詞の「言葉」を生成します。交感神経はこの言語領域に血液を心臓から運び、届けます。この言語領域は、脳細胞でつくられています。血液が届けられれば脳細胞も生きて正常に動くでしょう。空間性にかんする「言葉」を学習して記憶するし、抽象思考や論理思考もできます。
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