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妄想はなぜ不都合か?妄想のしくみ
岡ゼミ会 定例会「感情公共性」と共に
日本人の毎日使う日本語は、主観を言い表す文法になっています。
主観とは、孤立の言い換えです。
孤立とは、鬱病の「うつ」のことです。日本人が自分の幸せと、身近な人と仲良く幸せにやっていくには、日本語の主観を、客観的な表現の仕方に変えなければなりません。もしこれができなければ、鬱という「死に至る病い」の「四行程」の中を直進しつづける日々を送ることになります。日本語の会話は、
「第一段階…人間関係を親愛につくる」、
「第二段階…社会の一般法則、普遍性のある真理を一致させる」、
「第三段階…世界は、哲学が動かしているので、この哲学による世界を分かる認識の仕方を、一致させる」
というものです。
人間は、なぜ知的能力を身につけなければならないのか?
いつからなのか?なぜなのか?を明らかにする。
労働力は人間にとって最後の私有財産。
投資の対象でなければ、解体される。
●人間の身体は最後の財産である。
これを価値あるものにすることが自由への道
私的所有物の方は、本質的に、永続性がなく、所有者が死すべきものである以上、その死によって滅びる。なるほど、富というものは、個人が一生かかっても使い尽くせないほど蓄積することができるものである。それでもなお、富は、どれだけ多くの個人の一生がそれによって維持されるにせよ、やはり使用され、消費される何物かであるという点に変わりはない。
したがって、共通の富は、私たちが共通世界について語るような意味で、共通になることはけっしてありえない。
私的領域と公的領域の相違は、やがて完全に消滅し、両者はともに社会的なるものの領域に侵されてしまった。
この観点から見ると、近代が親密さを発見したのは、外部の世界全体から主観的な個人の内部へ逃亡するためだったように見える。この個人の主観は、それ以前には、私的領域によって隠され、保護されていたものである。近代の財産概念によれば、財産とは、その所有者がいろいろな方法で獲得した、しっかりと一定の場所を占めている世界の固定した部分ではなかった。そうではなく、財産の源泉は、人間自身の中にあった。いいかえれば、それは、人間が肉体を所有していることの中に、そして人間がこの肉体をまちがいなく所有していることの中にあった。マルクスは、それを「労働力」と名づけた。
こうして近代の財産は、世界的性格を失い、人間そのものの中に場所を移し、個人がただ死ぬときに失う肉体の中に場所を移した。ロックは、人間の肉体の労働こそ財産の起源であると述べた。この仮定は本当になるかもしれない。なぜなら、私たちはすでに、実際、自分の頼れる唯一の財産が自分の能力と労働力であるような状況のもとで生きているからである。富は、公的領域に係わるようになって以来、成長し続け、今では、それを私有制度によって管理することができないほどになっている。まるで、自分の私的利益のために公的領域を使用しようとする人びとにたいし、公的領域が復讐しているかのようである。しかし、この最大の脅威は、自分自身の触知できる世界の場所としての私有財産を廃止することにある。
人間は誰でも自分が考えたことを実行して、考えないことは実行しない。
しかし、人間が考えることは、いつでも正常なことを考えるとは限らない。
人間の心の世界の壊れ方は、蜘蛛の巣の壊れ方と非常によく似ている。
少しでも何かを気にする、何かの拍子に思い出して気になる。
すると、心の世界は、強い力で引っ張られた蜘蛛の巣のように、バラバラに壊れてしまう。
この蜘蛛の巣に似た心の世界を壊す思考パターンのことを、妄想と定義しています。
心の世界を壊す「考え方のパタ-ンがある」
では、心の世界の正常とはなにか?
人間が考えることは、言葉のことです。
言葉とは、左脳の働きで概念を言い表すことです。
言葉とは、意味を認知したイメージを右脳に思い浮かべることです。
言葉には、全て、概念の意味があります。この意味は、右脳に喚起されるものです。
心の世界を壊す、というしくみは、言葉の意味を喚起する右脳でつくられます。
- 言葉の意味のイメージが思い浮かばない、わからない。
- 言葉の意味の内容が、自分勝手に解釈しているので、正しい意味とは違っている。
- これが意味である、他の意味はないと断定する。
これら1.2.3のように、概念を扱うことは、いずれも、日本語の本来の基準から外れている。
すると、このように逸脱した意味のイメージを右脳に思い浮かべることは、「生理学的身体の行動」すなわち、身体の五感覚にトラブルをつくらせます。
現実の対象と一義性をもたないということです。
右脳に思い浮かべたイメージと五感覚が、現実のものごとと一義性を喪失しているのです。
妄想は、自分だけが感じる快感か、不快感のいずれかを知覚する。
ゆえに、妄想の言葉は、喜んでいる表情か、暗く緊張した表情の変化をあらわす。
しかし、妄想の意味は現実に結びつかない、還元されない、突き返される。
すると、妄想は次の3つに分類される。
- 不調、痛み、辛さ、苦痛など症状のイメージ
- 不安、恐怖、哀しい、淋しい、怨みなど気持ちのイメージ
- 現実に怯え、現実から逃避するイメージ
私たちはすでに、実際、自分の頼れる唯一の財産が自分の能力と労働力であるような状況のもとで生きている。
この最大の脅威は、自分自身の触知できる世界の場所を廃止することにある。
日本人の労働は、もはや人間のセーフティネットではないという。現在は、人間の価値そのものが暴落しているという。
東京とは異なる、地方の貧困
進学校を卒業しても新卒正社員の仕事を見つけることはできない。地元には非正規雇用の工場や倉庫、介護の仕事しかない。しかし、学歴の水準が異なる職場の人とは、話題性がなく、上手に話せないから、友達はいない。孤立している。ある日、出会い系サイトに登録した。気が合う女性と付き合った。恋愛だと思った。恋人ができたと喜んでいたが。
恋人の女性は、世帯収入の低い貧困家庭の娘で、母親の支配下にあった。給与も奪われた。娘はどうにもならずに風俗勤めするまで追い込まれた。見た目から地味でおとなしい女性が、思い切って女を売る仕事に就いたものの、容姿や体形で優劣がつけられる風俗嬢になったことで、さらに自己評価が低下していた。後ろ向きの気持ちのまま男性相手に性的サービスを提供する、という、望まない性行為は精神的な負担が大きく、女性の心身を壊してしまった。言葉が壊れてしまうのだ。「死にたい」と泣き喚かれ、荒々しい言葉の暴力で八つ当たりされる。もう、いっしょにいても楽しくない。腹が立ち、何かに八つ当たりしたくなる。
刹那的に凶行に及ぶ。こうして、非常に短い時間で凶行に及んだ。
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