


第11回【傷あと】
別荘で一晩を共に過ごしたホン・テラ(オ・ヨンス)とシム・ゴヌク(キム・ナムギル)は、二人の関係を疑っている妹のモネ(チョン・ソミン)のことを相談するため社内の試写室に入るが、誤って外から鍵をかけられ閉じ込められてしまう。胸にしまっていた「恋」への憧れを打ち明けるテラは、ゴヌクへの気持ちをさらに強くする。一方、ギャラリーでムン・ジェイン(ハン・ガイン)が金目当てで自分に近づいたことを聞きショックを受けたホン・テソン(キム・ジェウク)は、やけになりジェインをホテルに連れ込んで関係を強要する。最初は強く拒んだものの、 "ヘシングループの嫁の座"を条件に受け入れようとしたジェインだが、結局部屋を飛び出してしまう。ちょうどその時、東部署のクァク班長から電話をもらったジェインは、容疑者の背中の傷あとを確かめるため警察へ向かう。一旦は「同じ傷あとだ」と答えるジェインだが、取り調べ室の男がゴヌクだと分かると、自分が見た傷とは違うとウソの証言をする。さらに死んだチェ・ソニョンがテソンの元恋人だったと知り、ジェインはゴヌクに、ソニョンの死とどんな関係があるのか問いただす・・・。(NHK公式より)
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今回は,ジェインとゴヌクのそれぞれ仕掛けた恋の展開に
多くの時間がさかれていました。
ゴヌクはテラと話すために入った試写室でまんまと閉じこめられ
テラの弱い部分に揺さぶりをかけます。
ゴヌクの表情がくるくると変わり,見ているこっちも
演技をしている演技なのか,本当の気持ちのかいま見られる演技なのか
疑心暗鬼になりながら見てしまいました。
ジェインの方はもう少し素直な演技でしたね。
お金目当てで自分にジェインが近づいたことを
知って相当やけになっているテソンに 素直に動揺したり
売り言葉に買い言葉で部屋までついて行ったものの
ボタンをはずそうとする手は震えていたり…。
ホテルの部屋から「2度と顔を見たくない」と言って
出て行くところまでは気丈にふるまっていたのに
非常階段の途中にへたり込んでしまいます。
その姿は,ジェインの心が本当にはテソンにないことが
うかがい知れる場面です。
そして,今回のゴヌク&ジェインの見せ場は
後半10分ぐらいのところからです。
警察でマジックミラーごしにゴヌクの背中を
見て,あのときの男がゴヌクだということに気づいたジェインです。
クァク班長には 前言を撤回しこの人ではないと言及します。
しかし,疑いをぬぐいきれないジェインはゴヌクの家の前で
彼の帰りを待っていました。
そして…
「あんたを信じてる
だから,私には話してくれない?」
「何を?」
「テソンさんに恋人がいたの。
彼が愛していた人とあんたは何も関係ないわよね?」
顔をそむけるゴヌクのそばにかけ寄り 手を取ってひざまづき
涙ぐんだまなざしで見つめ 言葉を続けます。
「答えて…あの夜なぜあそこにいたの?
何があったの?」
動揺を見せまいと無表情を続けるゴヌクです。
「私,今日警察に行ったの。あんたの傷跡,私が見たの。
そっちからは見えなかっただろうけど ガラス越しに
私がいた。」
衝撃の告白に驚くゴヌク。
ジェインはさらに続けます。
「あんたじゃないと言ったけど,本当はあんただった。
彼女が死んだ夜,あんたを見たわ。…あのとき
ぶつけたのは私だったの。」
頭を殴られたような衝撃がゴヌクの体に
走ったに違いありません。
…そんなばかな,あのときの車の女?
そう言えばジェインによく似た声だった。
だけど,そんな偶然が…?
…もうよそう…彼女との縁は絶ちきるべきだ。
これ以上そばにいるべきじゃない。…
そんなことを考えていたのではないでしょうか?
「おまえが…俺を見たって?…」
自分から離れようとしているゴヌクの心には
気づかずジェインはまだ言葉を続けるのです。
「だから,話して…テソンさんの恋人とあんたは無関係だって…
あんたは 偶然 車にぶつかっただけよね? でしょ?」
「何が言いたいんだ?」
(ソニョンとのことは言えるわけありません。
言えば,自分の復讐計画も話さなければならないでしょうし
忌まわしい過去や復讐にジェインもまた巻き込んでしまう
ことになります。そのことで結局ソニョンは自らの死を選ん
だのですから…)
「ゴヌク…」
「俺が殺した。だからもう帰れ。」
せっかく心を許せる唯一の存在となったジェインを
手放そうとするゴヌクです。
育ててくれた両親以外に心を許したのはソニョンとジェインだけでしょう。
そして再び心を閉ざすのでした。
ジェインは足早にその場を離れます。
その場に崩れるように腰を下ろします。
空虚な眼差しが哀しいです。
自殺へと結果的に追い詰めてしまった自分。
ソニョンの自殺を止められなかった自分。
落ちる間際で手を掴んだのに 放してしまった自分。
過去のあらゆる瞬間が悔やまれるのでしょうか。
力なく柱にもたれかかります。
ジェイン やっぱりもどってきました。
ゴヌクの瞳の奥の寂しい光に気づいたのでしょうか。
放っておけません。泣きながらかけ寄りゴヌクを無条件で
抱きしめます。もう,ゴヌクの返事を求めたりはしません。
ゴヌクも一度離れようとした心が一気に引き戻され
生きた人間の心がほとばしり出るように
涙が止まらなくなります。
本当に好きなのに理由はいらないのです。(T_T)