チェイルチョアハヌン韓国ドラマ&韓国旅日記

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吹き替え版NHK「赤と黒」第12話

2011-12-23 23:34:23 | 韓国ドラマ「赤と黒」




第12回【亀裂】

 シム・ゴヌク(キム・ナムギル)は、チェ・ソニョンの遺品をすべて焼却するが、クァク班長は偶然、焼却炉から彼女の遺書の一部を見つける。それは自殺を意味する内容だった。一方、株価不正操作が発覚したホン・テギュンは、ホン会長からアメリカ行きを言い渡される。自分を陥れたのは弟のホン・テソン(キム・ジェウク)だと思い込んだテギュンは、彼のオフィスに乗り込みテソンを罵倒する。クァク班長は、テソンに焼却炉で見つけたソニョンの遺書を渡して、彼女は自殺であり、養子だった"ホン・テソン"は結局見つからなかったと報告する。同じく連絡を受けたムン・ジェイン(ハン・ガイン)もまた、ゴヌクが事件と無関係だと確認し安心する。そんなある日、アメリカへ旅立ったテギュンが交通事故で死亡する。突然の訃報で悲しみに暮れるホン家に亀裂が生じ始める。シン夫人は、テギュンが死んだのはホン会長のせいだと泣き叫び、何もかもテソンの企みだと怒りを爆発させる。同じ日、弔電を届けにホン会長宅を訪れたジェインは、偶然覗いた倉庫で、ゴヌクとホン・テラ(オ・ヨンス)のキスを目撃してしまう。さらに、そこへホン・モネ(チョン・ソミン)が現れ同じくキスを目撃する・・・。(NHK公式より)

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確かにサブタイトルにあるように今回はいろいろな「亀裂」がはいりましたね。

シム・ゴヌクにしてみれば テギュンの事故死は予想外だったのですね。

幼い頃は殺してやりたいと憎んでいたけど
今は憎しみもなく死も望んでいないと言ってましたね。
ただ不幸になっていくのを見届けたいだけだと…
やっぱりクァク班長の言葉が効き目があったのでしょうか?

先輩のレストランで一緒に食事をとりながら
クァク班長が自分の思いを語りましたね。

「チェ・テソンさん,刑事を20年やって分かりました。
 怒りや憤り。それを捨てれば 世の中 楽に生きられます。
 人に向けた怒りは必ず自分に返ってくる。
 だから,忘れて許すことです。」
「許せ?自分の過ちに気づいてもいない奴らを…許せ?」
「チェ・テソンさん,彼女の声を聞き間違えていました。
 『助けて』ではなく『止めて』だった…
 『どうか止めてください…私の弟 大切なゴヌク
  テソンという子をどうか止めてください。
  お願いだから…』と。
 『以卵投石』岩に卵を投げつける。卵は割れその痕が残る。
 だけど 雨が降ればその痕は流れてしまう。何も残らない。
 何事もなかったかのように岩はそのまま毅然としている。
 …それが世の中です。」

う~ん,『以卵投石』初めて聞いた四字熟語です。
でも そんなことない!と思いたいです。
何か行動を起こした痕跡は目に見えなくとも
必ずどこかに残っているものだと…

さて レストランでクァク刑事とゴヌクが食事を
しているまさにそのとき ジェインの家にテソンが
来てジェインの家族と食事をとることになってしまいました。
ジェインに悪かったと思っているテソン
テソンとはもう関わらないことにしようと決めたジェイン
ジェインの母だけ異様に盛り上がってちょっと気まずい食事です。

その食事の後 一応車のところまでテソンを送ってきたジェイン。
またまた偶然にも!
クァク刑事の言葉に心が揺れているゴヌクが
ジェインに会いたくて 
でも ためらいながら ジェインの家の近所まで来ていて…
二人を見つけます。

ジェインはさっさと送ったら きびすを返して去ろうとします。
そこにクァク刑事から電話。
ソニョンの件が自殺と断定されたこと。
ゴヌクが事件とはなんの関係もないこと。
それを聞いたジェインの表情がほころびます。

ずっと心のどこかで ゴヌクの心配をしていたのでしょうね。
安心したせいか 思わず冷たくしていたテソンにも同情して
声をかけてしまうのです。

「大丈夫?あなたのせいじゃないわ。
 彼女だってあんなふうに死にたくなかったはずよ。」
「どういうこと?」
「あなたが苦しんでいるとソニョンさんも胸が痛んで
 安らかに眠れないわ。」
「ソニョンのこと知ってるの?」
「いいえ。けど,あなたが彼女のことで苦しんでいるのは
 知っている。」
「…苦しいよ。」

ここで ゴヌクが現れ怒りを爆発させます。

だって彼女のものを簡単に「捨てろ」と言ったじゃないか?
日本でも彼女のことなど微塵も感じさせない振る舞いだったじゃないか。
そのうえジェインににこにこと愛想を振りまき近づいている。
なのに…苦しい?

「ふざけるな!」
怒り心頭のゴヌクです。
「ゴヌク!」
「もう言うな!」
ジェイン ためらわずテソンを放り出してゴヌクに駆け寄ります。
「ちょっと 急にどうしたの?」
「ジェインの遺書はもう用意したのか?」
テソンが今度はにらみ返します。
「なんだと?」
ゴヌクは怒りをかくそうともせずに続けます。
「自分のしたことを忘れたか。」
「おまえにはかんけぇねーだろう。」
「はっ…お前のせいでソニョンは死んだんだ。もう忘れたか。
 次はムン・ジェインか?」
テソンも怒りがおさまらずゴヌクを殴ります。
ジェインが中に割って入ります。
「ゴヌク!テソンさん!…ゴヌク。こんな人だったの?
 ゴヌクったら…目に見えないからって傷がないわけじゃないわ。
 痛みを表現する方法があんたとは違うのよ。」
ゴヌク,とっても哀しげな表情ですね。
じゃあ,俺には傷がないとでも言うのか?
俺には目に見える傷以上にたくさんの目に見えない傷が
あるっていうのに…。
ジェインはゴヌクの表情に気づかず続けます。
「テソンさんがあれてるのを見てなんにも感じないの?
 彼は苦しいって叫んでるのよ。分からない?」
説得しながらジェインはずっとゴヌクの腕を押さえ続けています。
こんなに心情を解説されてはテソンもどうふるまえばよいのか
困ってしまうのではないでしょうか?

お人好しのジェインに腹を立ててゴヌクは両手を
振ってジェインの手を放させます。
「正気か?」
「謝って!悪いのはあんたよ。謝って。
 恋人が死んだのよ。あんなこと…何も知らないくせに。」
「何も知らないだと…(小さくため息のように虚しい感じ)はっ…はは…
 お前は知っているのか?」
「自分に無関係だから勝手なことが言えるのよ。」
ああ…ジェイン。それは言っちゃいけません。(-_-)
ゴヌクが今にも泣きそうにつらそうな顔になってること
気づいていないでしょう。
近づいたかのように見えたのにまたすれ違う二人です。

心を許しかけたジェインに分かってもらえず
かといって自分の事をすべて話すわけにはいかず
つかんだジェインの手を本当には放したくなくて…
走ってその場を離れそして叫びます。

『忘れて許す』
できたら本当にどんなに楽でしょうか。