映画『信長協奏曲』観てきました。
連ドラも毎週楽しみに観てました。ドラマでは本能寺までは描かれていなくて、「本能寺は映画でね」という生殺し状態で、しかも映画は一年以上先に上映で、本当に楽しみに待っていました。
Cast
[サブロー(織田信長)/明智光秀 ] 小栗旬
右の覆面が本物の織田信長ですが、名前も身分も隠して明智光秀として、サブローを支えます。
詳しいことは後述で。
[帰蝶]{濃姫と呼ばれた女性、信長の正室} 柴咲コウ
気が強いけど優しい戦国の姫。蝮の道三の娘。
信長の妹お市を実の妹のように可愛がり、スパイだった侍女にも「辛かったであろうの」とその気持ちを理解し許せるスケールの大きい女性。
サブローを偽信長と知っても、本物信長より自分を大切にしてくれて、喧嘩ばかりするけど優しいサブローに却って愛情を感じてサブローを支えるようになります。
二人でデートも楽しそう💕
[池田恒興] 向井理
信長の乳兄弟で、腹心の部下。
サブローが信長でないことを知っても、サブローのしてきたこと、サブローの目指す世界を共に見たいと帰蝶と秘密を共にしながら家臣としてサブローを支えます。
やはり、向井理さんはこういう二番手というか主役をサポートすることで光るタイプの役者さんだと思いました✨
[前田利家.幼名犬千代] 藤ケ谷太輔
後の加賀百万石前田家の祖。
槍の又佐と言われてたけど、映画では槍持ってたかなぁ?
ジャニーズだけに月代にはしなかったですね。
[市] 水原希子
戦国一の美女と名高いお市の方を明るくキャピキャピしたキャラとして演じてました。
映画では、夫浅井長政を兄信長に殺されたのに、嫁入り前と変わらず「兄上様」と慕っていました。
まぁ、戦国の姫は婚家と実家が不幸にも戦になったら、戦の前に実家に帰すのが武士道だったし、外交官&スパイとして輿入れするから、案外ケロリと実家に帰る姫も多かったみたいですね。
明るいサブローと明るいお市ちゃんは本当の兄妹みたいでした。
[徳川家康] 濱田岳
サブローに「家康君は歴史に名を残す人だから」と言われて感動し(歴史オンチのサブローでも徳川家康くらいは知っていたらしい)信長をそれこそ兄のように慕う。
サブローが現代から持ってきたH雑誌を貰い、生来の女好きに拍車がかかり、映画では20人の女性の中にダイブしてました😅
後に狸親父と言われる人とは思えない程、柔弱な感じでしたが、ラストにサブローの争いのない世界を作りたいという夢を引き継ぐことを心に誓うシーンはキリッとしてました。(まさか心中では彦にゃんが可愛いかったと思いながら演じていたなんて…)
[松永弾正久秀] 古田新太
サブローと同じく現代からタイムスリップしてきた人。
サブローと違い、歴史を知っているのでサブローに史実を話してしまう困った人。
刺青があるから、現代では指定〇力団の方です。
刀も躊躇なく使えるしピストルも持ってます。
[羽柴秀吉] 山田孝之
物語の鍵は彼が握ってます。
本物信長が初陣の時に、敵将が逃げ込んだ村に火を付け焼き打ちした村の生き残り。腕にその時の火傷が刻印されていて、信長への復讐の象徴になっています。
怖いくらい無表情。時折見せる笑顔が余計怖いです。
サブローは「猿くん」と気軽に呼んでますが、史実の秀吉とは全く違う愛嬌のない秀吉を演じてます。
信長を仇として討つことを目的に生きてますが、信長が偽物で本物は明智光秀と名乗っていることを知っている唯一の人物であり、真の仇である明智光秀と名乗る信長とサブローの破滅を狙います。
サブローに「憎しみは憎しみしか生まない。猿くんのような辛い人がいない世の中を一緒に作ろう」と言われても凍った心は溶けず、「俺がダメなら(許せないなら)猿くんがやってよ。そんな世界を作ってよ」と言われた時に、初めて心に何かが生まれた様子。
冷酷に淡々と策を実行していく秀吉を上手に演じてました。
他Cast
ドラマで明智光秀とサブローが同じ顔なのを見てしまい、軍師だけに全てを悟るけど、今知られたら計画が台なしだから秀吉に切られた竹中半兵衛(藤木直人)映画では回想のみ。残念すぎました。
ウィリアム.アダムズが現れて、ビックリしました。登場の仕方にもビックリです。
大変重要な役を担ってます。
さて拙いですがあらすじと感想にいきます。
ドラマでは高校生のサブローがタイムスリップして、同じ顔をした織田三郎信長に出会い、病弱な自分の代わりに信長として生きてくれと刀を渡され、何が何だかわからないままに現代の感覚でサブローは織田家を背負い、数多の戦を戦い、歴史が苦手で織田信長のしたことやその運命を知らないのに、ほぼ史実通りにサブローは生きて行きます。
いつのまにか戦も上手になり、青いマントを翻して馬に乗り、刀で敵を倒していくシーンは流石に映画。迫力ありました。
凄く小栗旬が格好良かったです💖
安土城も築城しちゃう
サブローには、二人の敵がいます。
本物信長の明智光秀と羽柴秀吉。
明智光秀は自分から信長を捨てたのに、家臣に慕われ、領地を増やし天下統一を目前にし、妻帰蝶の愛までサブローに奪われたことなど、自分の捨てたものに嫉妬し全てを奪い返そうとします。
ですが、サブローが自分の危機に助けに来たり、地球は太陽の周りを廻っているという話を聞いた時にサブローは織田の太陽で、家臣達を照らしている、自分は例え信長に戻っても太陽にはなれなくて、せいぜい月にしかなれないとわかったとサブローに話します。
サブローは「でも、月も地球に必要なんだって。太陽も月も地球に必要なんだよ」と言われた時に、改めて明智光秀として織田信長を支えよう。
織田の太陽がサブローなら自分は月になろうと決心します。
いいシーンでした。
何故太陽と月のモチーフを使っているのかわかったシーンです。
これで敵は一人いなくなりました。
ラスボス、羽柴秀吉のみ。
サブローは帰蝶とこんなに長く一緒にいるけど、祝言をあげたのは本物信長だから、二人はまだ結婚式をあげてません。
そこで、例え史実がどうであれ帰蝶を愛してる。帰蝶とシワシワのおじいちゃんおばあちゃんになるまで一緒に生きたい、生きてやるとサブローは帰蝶にプロポーズします。
「あげよっか。結婚式。一緒に生きて下さい」
この時代に、プロポーズなんかないから帰蝶さんも嬉しくて涙を流しながら頷きます。
泣けるシーンでした。
「絶対帰蝶より先に死なない」「歴史を変えるんだ」
先を知ってるだけに胸に響きます。
なのに式場はよりによって、本能寺!
サブロー少しは勉強していて欲しかった。今時小学生でも知ってるよ本能寺の変くらい!
ラスボス秀吉は本能寺で仇を討つ策に出ます。
本物信長明智光秀にサブローを殺させ、本物信長を自分が殺す。
サブローは真の仇ではないからです。
本物信長を自分が殺さないと意味がない。
先に本能寺で結婚式の用意をして待ってるサブロー。
サブローを支えたかったのに、秀吉に帰蝶を人質に取られ、サブローを殺さなかったら、帰蝶も市も殺すと言われて、本能寺に向かう光秀。
燃え盛る炎の中、光秀はサブローを討つと見せかけ逃がします。
「敵は本能寺にあり」
と叫んだのは…秀吉。
炎の本能寺で相対する信長と秀吉。
秀吉は信長が命をかけて守ったもの全てを奪う、お前の死に意味は何もないと刀を振るいます。
何度も何度も信長に刀を刺す秀吉の胸には、何もなかった。
憎い信長をめちゃくちゃにしても、飢えて渇いた心を満たすものは何もありませんでした。
最期の瞬間、信長はサブローが用意していたウェディングケーキに乗っていた信長と帰蝶の雛人形を見つめます。
二人の幸せな姿を見たかったのに叶わなかった。
1582年 織田信長本能寺にて死す。
本能寺から逃げたのは明智光秀だと秀吉は言い、サブローは秀吉軍から逃げる帰蝶を見つけ、二人で寺に逃げ込みます。
「歴史は変わらない」
とうなだれたサブローに帰蝶は二人でどこか静かな所で暮らそう。
私がうつけ(帰蝶はずーっとサブローをうつけと呼んでます。今更殿とか言えないんでしょうね)を守るからと言い、サブローを抱きしめます。
夜明け、やはり秀吉のもとに行こうとするサブロー。
もはや何を言っても止められないと悟った帰蝶は、二度と会えない
と知りながらもサブローを送り出す。
明智光秀と秀吉の戦。
歴史通り、山崎の戦が始まります。
圧倒的な軍の差。
ついに囲まれたサブロー。
捕縛されて秀吉の前に引き出されます。
そして、前述した台詞
「俺がダメならさ、猿くんがつくってよ。戦のない世界。平和な世界をさ」
秀吉は何かを感じながらもサブローの首に刀を振り落とす。
目を閉じるサブロー。
サブローは、現代に戻ります。
原作はまだ完結していないので、そうなるかなと思ってました。
現代で普通の生活をするサブローの元に過去からのメッセージが届きました。
メッセンジャーはウィリアムさん。SDカードをサブローに届けます。
サブローのパソコンには大人びた帰蝶の姿が映ります。
驚くサブロー。
画面の帰蝶は優しく語りかけます。
池田恒興に作ってと頼んでいた、サブローからの愛の証の真珠の指輪を指に付けながら微笑む帰蝶。
悲しいことも嬉しいことも沢山あった。
「だけどな、うつけ。おぬしの部下は頑張ったぞ。秀吉は天下を統一し戦を終わらせた(唐入りとかはどーなったのか?)秀吉の後を徳川家康が継いで、今は平和じゃ。
想いは人が継ぎ、未来に続き、未来に届く。わらわとうつけの心も」
帰蝶は贈られた指輪を愛しげに撫でます。
帰蝶の言葉を繰り返し再生し、サブローは涙を流す。
想いは未来に繋がる。
戦国を駆け抜けたサブローの想いは、皆が引き継ぎ、今へと繋がりました。
そして、ここでMr.Childrenの主題歌が流れます。
これがまた、泣かせるんです。
サブローは、もう現代で結婚出来なさそう。
愛する帰蝶さんの姿も声もパソコンで見れるし。
歴史好きな人には色々言いたいこともある映画だと思いますが、フィクションですし、私は良かったなと思いました。
簡潔にまとめられなくてもどかしいですが、興味を持たれた方はドラマのDVDを見てから映画を見てくださいね。
小栗旬さんは、実力のある役者さんだと思います。
役者さんの労働組合を作ろうとして頑張ってます。
昔はファンでも何でもなかったですが、今は応援したい役者さんですね。
声が藤原竜也さんに似てますよね。
結構重いのと、どこで使ったらいいかわからないので買わなかったお箸セット。
読んでくださりありがとうございます。
では、また。