(読売新聞 10月21日)
沖縄県の米軍北部訓練場周辺で、警備に派遣された大阪府警の機動隊員が反対派に「土人」などと発言した問題で、府警は21日、発言者の男性巡査部長(29)を戒告の懲戒処分とした。
その近くで反対派に「シナ人」と言った別の男性巡査長(26)も戒告とした。
府警監察室の高木久室長は「いずれも不適切な発言であり、厳正に処分した。今後、このようなことがないよう指導を徹底する」としている。
〔 所 感 〕
まずは「戒告」で済んでひと安心というところか。
しかし、"支那"や"土人"の使い方を過ったことについては、二人の警官には猛省していただきところだ。
人を貶す言葉として"アホ"や"ボケ"を発言してしまうことがあるが、それと同じように"支那"や"土人"を発言してしまったことに今回の最大の問題点があるように思う。
"支那"や"土人"という言葉自体、決して人を貶すようなものではないにも関わらず、あたかも人を貶す言葉のように発言してしまった警官、そして、それを真に受けて興奮しさらに抗議する反対派の人間共・・・。
まずは「どっちもどっちだ」と感じる。
【ではなぜ"支那"なのか。】
そのことは、小平次さんのブログ 『なぜ「中国」を「支那」と呼ぶ人たちがいるのでしょうか?』 を是非参考にしていただきたい。
【ではなぜ"土人"なのか。】
これは決して"支那"と同様に卑下された言葉ではないわけであるが、いつしか「文明社会から取り残されてしまった人」を意味する言葉として"土人"と称されるようになってしまった。現代の日本人の多くは"土人"と他者から言われると、カッとなってしまう人も多いだろうが、それこそが戦後の『新日本人』そのものともいえるわけであり、以前までの筆者も同じようにカッとなっていたであろう。
"土人"というのは「文明社会から取り残された人」を意味するのではなく、「土から誕生した人」を意味し、古来より敬称語として扱われたきた。とくに支那の神話には、女禍(じょか)という女神が泥水から人類を生み出したという説があったりもする。
支那だけでなく、日本でも"土"は万物の生命の源であり、水の神、地の神といった八百万の神々として古来より厚く崇敬されてきた。
現代人は土に慣れ親しむ人も少なくなってまい、まさに"土人"という言葉の意味を履き違えてしまったわけではあるが、沖縄で環境破壊云々を理由にヘリパッド建設反対に抗議する人々に対しては、まさに言うてることとやっていることが矛盾していると言わざるを得ない。
もっと真剣に土(土地)への畏敬の念を抱いていただき、反対運動をするならば、きちんとした対応でもって行動していただきたいものである。
⇒土の話し-人間の誕生と切り離せない「土」
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