和貴の『 以 和 為 貴 』

英霊への想い

三年前に会社の仲間たちと鹿児島県へ二泊三日の旅に出かけたことがありました。

日程としては、一日目が指宿で、二日目が霧島でした。

伊丹空港から鹿児島空港へ飛行機で向かい、そこからは現地ジャンボタクシーで指宿に向かいます。

その日は朝から天気が不安定なため、伊丹空港で二時間程度の足止めを喰らいましたが、鹿児島は天気良好で、タクシーの窓からは桜島が綺麗に見えました。

指宿のホテルへ向かうまでに、知覧にある特攻隊基地跡及び滑走路跡に立ち寄り、三角兵舎跡地にもいきました。

ジャンボタクシーの運転手さんが、鹿児島弁でガイドをしてくださいました。

私は当初、そのガイド内容よりもあまり聞きなれたことのない鹿児島弁を楽しんでいました。

そして、人が疎らな平和記念会館へ行きました。

会館の外には、当時の戦闘機「隼」のレプリカがあり、その前で記念撮影。

そして、会館の中へ入りました。

入ってすぐに目に飛び込んできたのは、無数の兵隊さんたちの写真と遺書の数々でした。

私は軍事マニアでもないので、それまではあまり何も感じることがありませんでしたが、兵隊さんたちの年齢を見た瞬間に「あれ?」、そして、その兵隊さんたちの遺書の内容と文字の綺麗さに、「え?え?なに?」

それまでの特攻隊のイメージとは全く違った印象を覚てきたのです。

「祖父たちの年齢の人が、「天皇万歳!」と叫びながら敵艦へ突撃していった。」

単純にそう思っていました。しかし、

「二十歳未満という年の若さで、これだけの文章と文字を書ける人たちって・・・?」

自分自身が兵隊さんたちと同年代だった頃を比較してしまったのです。

その後も、遺書や遺品に釘付けになってまったのですが、会館をあとにする時間があっという間に経ってしまいました。

外に出ると、みんなが集まっていました。

そしてホテルへ向かい、一日目は終わりました。


二日目、この日も天気は良好でありました。

長崎鼻へ。

開聞岳が青い空と青い海に挟まれていました。



ガイドさんが、鹿児島弁で

「この開聞岳を富士の山と想い、特攻隊員たちは海原へと飛んでいったのです。」

すっかりガイド内容を聞き入っている自分がいました。

ふと上空を見上げると、零戦が飛びたっていく感覚におそわれ、涙がこぼれおちそうになりました。

しかし、仲間たちの手前、泣くわけにはいきませんから、グッと堪えました。

そして桜島フェリーに乗り込み、桜島へと向かいました。

桜島には、長渕剛のモニュメントが置かれていました。

そして、霧島のホテルにて二日目は終わりました。


三日目も天気は良好。

霧島といえば、霧島神社です。

私の出身地にも神社はたくさんありますが、天孫降臨の地にある神社というので、特別な想いで参拝させて頂きました。

そして、大阪へ帰りました。

しかし私の中で、どうしても納得の行かない想いがありました。

なぜに若い特攻隊員たちが、あれだけの文章と文字を書けたのか?ひとりの兵隊さんだけではなく、どの遺書を見ても同じように・・・。

自分自身が二十歳そこそこの頃にあれだけの文章と文字がかけただろうか?

当時の若者はどのような教育を受けてきたのだろうか?

どんどん興味が膨らんできたわけであります。


そして、色々調べていくうちに、自分が歩んできた人生があまりに情けないものだと気付かされるようになりました。

私たち現代人は、そんな英霊や先人が築き上げてきたものの上で、豊かな日々を送らせて頂けてるのだと・・・。

そしてまた一年後、二度目となる知覧へ赴き、英霊に真の感謝の心を捧げることが出来ました。


そして長崎鼻では、思いっきり泣かせて頂きました。

本当に有難う御座いました。安らかに・・・。

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コメント一覧

ゆぅすけ
有難う御座います。
小平次さん、こんにちは。

コメント有難う御座います。読者さんにまでなっていただき、本当に光栄であります。

淡々とブログを更新してまいりましたが、こうやって心通う同士に巡り会えたこと、真に嬉しく思います。

時には楽しい日記もアップしていきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。
小平次
よろしくお願い申し上げます
http://blog.goo.ne.jp/topstartkana
ゆぅすけさんこんにちは

小平次と申します

先日拙ブログ「しっくりこない話」にお越し頂いた上、コメントまで頂き本当にありがとうございました

「私たち現代人は、そんな英霊や先人が築き上げてきたものの上で、豊かな日々を送らせて頂けてるのだと」

この当たり前のことが現代日本では口にすることすら罪深いような風潮になっております

しかしながら、私ごときが申し上げるのもおこがましいのですが、ゆぅすけさんのようなまさに「同志」がおられること、本当に勇気づけられ嬉しく思います

これからもどうかよろしくお願いします
子々孫々のために、微力ながらともに頑張らせてください

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