人間50年、昔の日本人の平均寿命というわけではないですが、生まれてから50年目というのはなんとなく意識してしまいます。何と言っていいのやらわかりませんが。
とはいっても、50歳まで数年あるわけであります。
そんなわけで、これまでの己の人生を深く考えた場合、本当に目まぐるしい時代だったなぁとつくづく感じてしまいます。とは言ってもみても、筆者の親世代、いわゆる団塊の世代の方々からすれば、まだまだへなちょこだと失笑されてしまいませんが。
たしかに、我々の親世代は貧しい時代からの出発だったはずなので、若いころには相当苦労し悩まれたことでしょう。今日明日をどう生き抜くか、ですからハングリー精神なども並大抵ではなかったなずと思います。
親元を早くに離れられ、金銭的に助けてくれる人などいない中からのスタート。
そういう観点でいえば、我々世代とは全く逆だったのではと思えるのです。
『苦労は若いうちにしろ!』
筆者は、周囲の大人たちからいつもそう聞かされ育ちました。
なるほど…と感じながら。
で自分なりに、若いうちに苦労してきたつもりでした。バブルが崩壊した後の社会人になってからも、いつか世の中は良くなると信じながら…。
そして現在、40代を迎え改めて親世代を思い浮かべてみます。親世代が40代だった頃、時はバブル期絶頂へと突き進んでいた時代、若いころ死ぬほど悩んだであろう親世代の面影は微塵もなく、ただただ好景気に心浮かれていたように思います。
田舎育ちの筆者は、テレビの中の世界しか知りませんが、大阪で仕事をするようになり、大阪ミナミ(難波)やキタ(梅田)あたりの当時の状況やいろいろな話しを、年配のタクシー運転手さんや、現在暮らしている地域の方々などから聞くと、まさにテレビの中の世界以上のことが起こっていたことに気付かされたのでした。
「当時、何か悩み事とかありましたか?」と筆者が尋ねると、ほとんどの人は『あんまり…』といった感じで、『若いとき苦労したからな…』と仰られる方が多いなという印象でした。
とはいいましても、バブル期を良い時代だったと感じられていたのは、ほとんどが男性(サラリーマン)の方だったのでないでしょうか。女性(主婦)はどちらかといえば、子育てや家事に追われ、それどころではなかったのだと感じます。(女手ひとつで育てられた筆者としては本当にそう思います)
…。
そして、50歳までのこり数年であります。この先一体、この国はどうなるのか、故郷はどうなるのか、子どもや孫たちはどうなるのか、同じ日本人ながら全くといっていいほどに価値観が異なってしまった我々世代と親世代…。
今一度、本当の意味での信頼関係を結び、共に次世代のために歩んでいければいいな、なんて思いました。
長渕剛 「家族」
(投稿主さん、ありがとう!)
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