父母在(いま)せば、遠く遊ばず
「子曰わく、父母在せば、遠く遊ばず。遊ぶこと必ず方(ほう)あり。」
■その意味は?
父母が生きているうちは、あまり遠くへ旅しないほうがよい。やむを得ず旅に出たときは、父母に心配をかけないように心がけることだ。
※方とは方角。行き先をはっきり明示すること。
(「論語」一日一言より)
■感想
知らない地へ赴くことは、それなりの危険が有することを肝に命じなければならず、それまで大切に育てていただいた父母の気持ちを考えれば、余計な心配をかけないよう心がけることは、子としての務めともいえよう。