和貴の『 以 和 為 貴 』

【論語 四十九日目】 適も無く、莫も無し


適(てき)も無く、莫(ばく)も無し


「子曰わく、君子の天下に於けるや、適も無く、莫も無し。義に之れ與(とも)に比(したが)う。」


■その意味は?

① 君子が政治にあたるときには、ぜひともこうしなければならないと固執することもなく、絶対にこれはしないと頑張ることもない。ただ道理に従っていくだけだ。

(「論語」一日一言より)

② 教養人の世におけるありかたは〔公平であり〕、一方的な肯定(適)もなければ、一方的な否定(莫)もない。ただ筋の通ったこと(義)、それに従うまでだ。

(加地伸行全訳注「論語」より)



■感想

敗戦後、不公平・不道理がまかり通ってしまう世になって久しいわけであるが、こうした世が永く続けば、いずれ大きな争いへと発展することは、歴史をみれば明らかである。

押し付けられた "正義" 、押し付けられた "悪" に翻弄されることもなく、ただただ人間らしく、日本人らしくありたいものである。


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