未だ與(とも)に議(はか)るに足りず
「子曰わく、士、道に志して、悪衣悪食を恥ずる者は、未だ與に議るに足らざるなり。 」
■その意味は?
いやしくも道に志す人で粗衣粗食を恥じるようでは、まだ共に語るに足らない。
(「論語」一日一言より)
■感想
"物質的豊かさ" の基準は、衣・食を指すと思われるのだが・・・。
現代日本人は、衣・食に困らなくなり、好き嫌いが著しく横行するようになった。斯く言う私も、そんなひとりではあったのだが、近年、食べられることへの有り難みや、物を大切にする心、いわゆる「勿体無い」を深く考えるようになれた。
僭越ながら、粗衣粗食とは、ボロボロの衣服をまとい、安価なものを食べるということではなく、好き嫌いせず物を大切にすることだと解釈させていただく。