孔子と聖徳太子、両名が現代の支那と日本をみて何を思うだろうか。
と、そんな想いとともに両名が酒を交わし語らう様でも妄想してみようかなと思います。
「君の邦の民は幸福そうだね」
『先生の国の方こそ幸福そうではありませんか』
「そう思うかね?」
『はい。いまでは私どもの国を追い抜き、世界第二位の経済大国だとか・・・』
「経済大国か。しかし人民ひとりの幸福度では君の邦の民のほうが豊かであろう」
『それもこれも、先生の崇高な教えがあったならば、です』
「不正がない世の中ほど、人民は豊かである、ということだね」
『まったく、その通りです』
「不正が一向になくならないわが邦は、どうしたものか」
『現在の指導者は、よくやっているのではないですか』
「習君のことかい」
『はい』
「たしかに彼はいままでの指導者たちとはちがい、不正をもっとも嫌うからね」
『そうした指導者の下にあって、農民は幸福ですね』
「そうだね、これまでとちがって反乱機運も感じられないしの~」
『彼もまた、優れた"君子"ということですよ』
「しかし不正を質された側の動きが、些か気になるんじゃが・・・」
『不正を"是"と考える者は、謀略をも"是"と考えます』
「そうなんじゃ、農民は鍬(くわ)や鋤(すき)を武器にするが、小人は筆や銭を武器にするからの~」
『まったくです』
「ところで君の邦も荒れているようだが・・・」
『私どもの国には、優れた指導者がいませんから・・・』
「安倍君やその支援者たちでは物足りぬと・・・」
『私どもは古来より、民が中心となって国を支えてきました』
「うむ、そうじゃな」
『ですが、優れた指導者を求めるあまり、国が乱れ始めてきました』
「選挙制度に問題があるということかい」
『いえ、臣民の国に対する意識の低下です』
「そうじゃな、選挙といっても所詮、公共を利用した世論調査に過ぎないしの」
『ですから、結果よければ何でも有りに陥ってしまいます』
「結果がすべて・・・ということだね」
『深く論議することもありません、結果ありきなのですから、妥協すらできないのです』
「それは厄介なことだね」
『私がもっとも恐れていた事態に陥っています・・・』
「民同士が争うことになるやも知れないの~」
『事実、私は"架空の人物"とまで言われるようになりました・・・』
「わしも同じじゃ・・・子孫末裔が大陸ではなく、台湾で暮らしていると聞く・・・」
『孔子学院の件もありますしね。』
「些か歯痒い想いではあるが、同胞子孫が選んだ道・・・」
『はい、いずれ天地が穏やかになる日もありましょう』
「そうじゃな、酒もまずくなる、君の"和"の話を聞かせてくれまいか」
『そうですね、では先生の"徳"の話も聞かせてくださいね』
大妄想ではあるにせよ、時空を超えて筆者の脳裏に両名が語りあう・・・。
つづきが楽しみな、なんとも贅沢な気持ちであります。(感謝)
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