先日、国会で可決された入管法改正案ですが、どう考えてみても私たち一般国民にとって、なんの利益にもならないという結論にか達しないのであり、逆に不利益になるであろう案件は、どんどん膨れがってくるわけで、そんなことを考えれば考えるほどに、何とも言えぬ恐ろしさだけが沸き上がってきます。そして、そんな不利益となるであろう最大案件として、やはり外国人参政権と人権侵害救済法が現実のものとなるやも知れないという恐怖感であります。
これは、わが国の安全保障を考えた上でも、核ミサイル数発が、日本領土めがけて飛んできているのと同じくらいの脅威だといわざるを得ません。「何を大袈裟な…」と思われるかもしれませんが、それは自己中心的でしか物事を考えていないからであります。この核ミサイルが何もマッハの速度で飛んでくるとは限りません。時速0.5キロの速度かも知れませんし、3キロかも知れません。とにもかくにも今すぐは大丈夫だろうという考え方は改めなければなりません。なぜなら、私たち日本人にも、子どもや孫といった将来世代が控えているわけですから。
本気で子や孫を想うならば、将来世代に禍根を残さないよう、現役世代が頑張らねばなりません。そしてそのために何が出来るのかを真剣に考えねばなりません。
もうここら辺りで自由を弄ぶのを止めてみては如何ですか。次世代のために…
■ 「次世代のため」の三つの柱
では、「次世代のため」にはどうすれば良いのか、ということがまずは問われます。それは大きく次の三つの柱によって構成されると考えます。
一、自主防衛
一、経世済民
一、倫理道徳
この考えは、次世代のためというよりも古今東西、変わらないであろうことですが、わが国以外に、他の国家が存在するかぎりは、ほぼほぼ普遍的な考え方ともいえます。
・ 自主防衛の強化
自主防衛とは、国防軍による戦力強化もさることながら、水害・風害・地震などの災害から集落や田畑、インフラ設備などを守ることをいいます。現在ではシナ中共や北朝鮮などによる人道的危機や、さまざまにおこる災害対策が求められています。近年、やっと注目されるようになり、憲法九条改正や自衛隊の必要性、さらには建築土木の強化など、国民的議論が活発化しているものと思われますが、まだまだ現実味を帯びていないのが実情といったところでしょうか。
・ 経世済民の本質
経世済民とは、いわゆる経済のことでありますが、やはりその根幹は、水産・農業を主体とした安心・安全な食料を国民全体に調達することでありますが、食料の自給率の低迷が長きにわたって続いており、これを改善するための政策が著しく蔑ろにされてきました。農耕民族、海洋民族としての誇りを今一度取り戻すときかもしれません。
・ 倫理道徳の推進
モラル向上の機運により、相互扶助の精神が芽生え、あらゆる国難にも負けない国民性が確立されます。平成23年におきた東北大震災以降、多くの国民がモラルの重要性を知り、その後もたて続けにやってくる災害に他人事ではないことと感じたでありましょう。しかしながら、いまだ多くの日本人は無関心なままであります。なかにはボランティアと称し金を集めるだけの不埒者まで出る始末。そしてなにより近年は、曖昧な定義でしかない「人権」なるものを盾に、日本の伝統的風土を壊そうとする輩まで出てきました。そうした実情を肌で感じたであるならば、いち早く警鐘を鳴らし、広く国民に訴えかけていかなければならないと思います。
憲法九条改正もいいでしょう。強い経済もいいでしょう。しかし、「知らぬが仏」では、次世代のためにはなならないのです。
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