ジブリプロデューサー鈴木敏夫さんの半生追う特別展 京都
会場で作品への思いを語る鈴木さん=京都市中京区
「千と千尋の神隠し」
など世界的名作アニメを生み出してきたスタジオジブリ(東京)のプロデューサー、鈴木敏夫さん(73)の半生をジブリ作品とともにたどる特別展が京都文化博物館(京都市中京区)で開かれている。名作の誕生秘話や鈴木さんの原点など、ジブリの魅力を楽しめる内容となっている。6月19日まで。 鈴木さんは昭和23年に名古屋市に生まれ、慶応義塾大卒業後、徳間書店を経てスタジオジブリの一員に加わった。
「ハウルの動く城」
「もののけ姫」
など数多くの人気作にプロデューサーとして関わり世界中に笑顔を届けている。 特別展では、63年に同時上映された
「となりのトトロ」と
「火垂るの墓」
の誕生秘話が、パネルや当時の会議資料などで紹介された。となりのトトロの制作に難色を示した上層部を説得するため、鈴木さんは高畑勲さんを監督とする作品との2本立てを計画。火垂るの墓の小説の出版元や配給先を巻き込んだ一大プロジェクトとなったという。作中の印象的な言葉を鈴木さんがしたためた書なども紹介している。 鈴木さんは「私の人生とジブリを振り返る展示会。ぜひ訪れて楽しんでほしい」と話していた。 午前10時~午後6時(金曜は午後7時半まで)で月曜休館。入場料が必要。問い合わせは同館(075・222・0888)。