雲の向こうの空

立ち上る雲の向こうの空 いかん
見上げしもののあわれとぞ思ふ

貧乏大国日本とかいってみる

2011年02月08日 | コラム


はたらけど
はたらけど猶わが生活(くらし)樂にならざり
ぢつと手を見る


石川啄木の「一握の砂」の「我を愛する歌」で有名な歌である。一見心うたれる歌であるが、石川啄木という人物はろくに働かなかったと聞く。心うたれ、心動かされる言葉であっても、その言語が真実を語っているとは限らない。


経済大国日本と呼ばれると嬉しくもあるが、どこか違うような気もする。日本は、2010年にGDP(国内総生産)で中国に抜かれ世界第3位となった。世界第3位となっても経済大国だと呼べるだろう。だが、一人当たりのGDPを考えると日本は世界の20位程度となってしまう(※1)。それでも世界の国は203カ国だから上位1割に入る。決して貧乏ではないだろう。


貧乏大国日本と称した場合、全くそれは日本を表していないように思う。でも、小生はどことなく共感してしまう。日本は今だに経済大国なのだから、それは1990年代のバブルを懐かしんでいるのかもしれない。


大量生産により世界は豊かになった。物はあふれた。


物があふれただけだった。


仕事なんかしたくないおぉ。おうちで寝てたいおぉ。


週休二日なんていやだおぉ。週休三日じゃなきゃやだおぉ。


ようは働きたくないのである。