お師匠の先生のお初釜で、私の干菓子を使っていただきました。
おめでたい新春に相応しいように、富士山と梅をかたどることにいたしました。
1種は、押物製で「御山みやま」と名付けました。
豊かに雪が降り積もった富士山をイメージして、白と青に染め分けて、焼印を付けました。
もう1種は、寒氷製で「梅」と名付けました。
紅梅と白梅をひとセットに、ほんのり金箔でお化粧しました。
年に一度のお大切なお初釜に、私のお菓子を使ってくださる事がとてもありがたく、嬉しく、
ひとつひとつ心を込めて丁寧に作らせていただきました。
和やかなお薄の席で、みなさまにたのしんでいただけて幸せでした。
「毎年同じ事が出来る幸せ」と仰る先生のお言葉が心に沁みます。