きょうはアルカポネの百日忌です
卒哭忌ともいわれます
まだまだいろいろな想いに捕らわれていますが
アルカポネの身に起きたことを書こうと思います
最期の20時間のことです
ネコさんやワンコさん、ペットの死や病気のことは読みたくないわ・・・
愛するしっぽ家族のことを思うと そんなふうに感じる方も多いことと思います
きょうはコメント欄も閉じていますし
どうぞ無理しないでください
来週は普段通り、来桃里と私ののほほんとした日常に戻ります
さて アルカポネ・・・
アルカポネは2016年の3月に我が家の前にふらっと現れたおじいさん猫です
大柄で太っていていかつい顔・・・
なのにとても人恋しいらしく、すり寄って来て離れない
アメショ柄だし、首周りには首輪の擦れた跡があるし・・・
他にも飼い猫だと思える要素がたくさんあったので、迷子の猫だと判断し保護
思いつく限りの方法で飼い主さんを探しましたが見つけられず、そのままうちのネコさんとしての生活が始まりました
今年の6月25日に急変するまで、太ってはいるものの足腰は弱っているものの、とても元気な日々
うちに来てからの2年3カ月の間に、血液検査を含む健康診断も3回受けましたが、どこも異常はなく、健康優良おじさんネコ!と、かかりつけの先生も太鼓判を押してくださっていました
6月25日の朝も普段と変わりない様子で・・・
ところがお昼過ぎ、急に足腰が立たなくなり失禁
しっぽも後ろ足も腰回りもどんどん硬直して冷たくなって・・・
かかりつけの病院に電話をしても、お昼の時間とあって繋がらず、救急病院に電話をしたところ「先生方が出払っていて診察はできません。夕方もう一度ご連絡ください」と・・・
おそらく血栓が飛んで下半身がマヒしたんだという予想がついたので、とにかく早く処置を・・・と考え、診てくださる病院を探して電話をかけまくりました
繋がらない病院、繋がってもアルの症状を話すと「うちでは手に負えません」と断られる病院、かけてもかけても「すぐ診てあげる!」と云う病院が見つからず焦りました
夫と私の予想のとおりなら(血栓が原因の症状なら)処置は時間との勝負になる・・・血栓を溶かす薬は症状が出てから時間が経ってしまっては意味がない・・・焦りながら病院を探す中で、もう一つ問題が・・・
アルカポネの様子を聞いてくださった何人かの看護師さんの話から
診てくださる病院が見つかっても、その病院に血栓溶解剤が無ければ処置ができないという事がわかってきました
そして血栓溶解剤は高価な薬で、特によく使われる薬でもなく、普通の病院では取り扱いが少ないということも・・・
私が電話をかけた病院、10数か所の病院のうち、事実一か所も取り扱いがありませんでした
私は獣医師ではないので病気のことを説明はできませんが、調べたところ、大動脈血栓塞栓とは次のような病気です
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心筋症などにより心臓内で形成された血液のかたまり(血栓)が、大動脈に流れ出し、大動脈の末端辺りで血管を詰まらせることによって発症する
詰まる場所によっては直ちに命を落とすことも少なくない
・後ろ足の爪を深く切っても出血しない
・後ろ足が冷たくなる
・後ろ足の股動脈に脈拍を感じない
・後ろ足の筋肉が硬くなる
このような症状が見られたら大動脈血栓塞栓症が疑われる
後ろ足への血流が途絶えると細胞はすぐに壊死し始める
ほとんどの場合激痛のため大暴れし、咆哮する
症状の程度により違いはあるが、死亡率は高く、急性で重症の場合極めて厳しく予後は悪い
幸運にも一命を取り留めたとしても、発症の原因となる心臓病のため、再発の可能性は高い
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結局アルカポネの急変から2時間後、かかりつけの病院と連絡が取れ、すぐに連れて行って診察を受けました
恐れていた通り、アルカポネの症状は大動脈血栓塞栓・・・血栓ができ、それが大動脈に詰まり、下半身がマヒした状態
血栓ができる原因としては心筋症などの心臓病が考えられますが、アルカポネはそれまでの健康診断でも心臓の異常は見つかっていませんでした
先生の話では、「十中八九、大動脈血栓塞栓症ですが、この病気の大きな特徴である「痛がって咆哮する」という症状がないこと、今まで心臓の異常がなかったことなどを考えると、もしかしたら別の病気かもしれない」とのこと
レントゲン検査と血液検査をしておくので、家族の方と今後を話し合ってきてくださいと言われ、いったん帰宅
早々に仕事を切り上げた夫と共に病院に戻り、先生に話を伺うと、レントゲンでは心臓の大きさに異常は見当たらない・腰のあたりの怪我もないとのこと
血液検査で分かったことはCPKの値が異常に高く、参考正常値が89~176U/Lのところ、アルは2000を振り切って計測不能でした
このCPKの高い数値は、筋肉の炎症・壊死、中枢神経系の損傷を表すものです
先生は「出来ることがあるかもしれない・・・出来る限りの治療をしましょう」
そうおっしゃいました
夫と私は希望を持って先生にアルカポネをお願いしましたが、翌朝病院で旅立ちました
知らせを受けて病院に迎えに行った夫は、自分からは入院してからのアルカポネの夜の様子は聞いてきませんでした
先生からの説明は「最終的には血栓が今度は脳に飛び、亡くなったんだろうと・・・」と、それだけ
入院させた夜、先生から変わった様子はないと連絡いただいたのが最後
何も変わりがないのなら、改善される見込みがないのなら、その時に迎えに行ってあげればよかった
私は落ち着いたら病院に電話をして、アルカポネの最期にどんな治療をしたのか聞いてみようと思っていたんですが、何日か経つうちに、そんなことは心から消えてしまいました
うちに来てから2年3カ月という短いあいだでしたが、言葉に出来ないほど大切な存在のアルカポネ
突然現れ、突然去ってしまったアルカポネを、旅立って100日経った今も変わらずに愛しています
そして、アルカポネへの想いは「ありがとう」というもの・・・
うちに来てくれてありがとう
甘えてくれてありがとう
来桃里を好きになってくれてありがとう
たくさんの幸せな時間をくれてありがとう・・・
アルカポネのこの世で過ごした最後の二日間のこと、書けずにいました
ご連絡くださったブロ友さんへの返信にも詳しくは書けなくて・・・
アルが旅立ってしまったこと、大動脈血栓塞栓症だったとしかお伝え出来ないまま100日が過ぎ、きょうはちゃんとお伝えしようと思い書きました
自分自身のことは、やはり「後悔」
アルカポネ、あんなに家族のことを好きになって、傍に居るのが好きだったのに、病院で一人で旅立たせてしまったことへの「後悔」
お友達への返信の中で「後悔やら自責の念やら全部担いで生きていく・・・」って書いたのだけれど、今思うにそれは「問いかけ」なのかもしれないです
どうすればよかったのか
私は何を見落としたんだろう・・・
何に気付くべきだったんだろう
こうだったのかな?
あれでよかったのかな?
自分の選択のどれが間違っていたんだろう・・・
違う選択をしていれば状況は変わったのだろうか?
アルは自身の最期にあって、うちに帰りたかっただろうか
それとも辛い姿は見せたくないと思ったのだろうか・・・
問いかけは、いずれ私自身がこの世とサヨナラした時に、虹の橋のたもとでアルを探して聞いてみたいと思います
最後までお付き合いいただきありがとうございました
来週からまた普段通りに来桃里のことを書きますね!
柚子
ありがとにゃ・・・