一昨日の日曜日、三年ぶりに近所のコミュニティセンターのお祭りが開かれた。お祭りと言っても、9つの町会や団地自治会が集まって、模擬店や演芸、展示などを披露する地域のちょっとした行事である。三年前、我が町会の役割は飲み物の販売だったが、ローテーションが決まっていて、今年は舞台の担当。設営と前半の受付・司会進行はもう一つの町会。われわれは後半の受付と司会進行、撤収作業が割り振られた。
子供たちの和太鼓サークルの発表もあって、子供たちもたくさん集まったが、何となく町会関係者が多いような気もする。
三年ぶりとあって町会役員たちは大張り切り。しかし、すっかり段取りや焼き鳥、焼きそばのちょっとしたコツを忘れてしまっててんやわんやの大騒ぎ。初めのころの焼き鳥は外が黒く焦げているのに中はまだ冷凍状態だったりして・・・
まあそれでも楽しくお祭りは片付けまで終わった・・・が、やはりちょっとした出来事は避けられない。
履き物を脱いで上がるタイプの施設には付き物の「履き物間違い」が1件。件数は少ないがおろしたての新しいスニーカーを見事に履いて行かれ、残されたのはかなりのボロ靴。間違われた老婦人は本当に気の毒。
そして、私もやられた。昼食にお茶のペットボトルを町会の役員に配布し、当日欠席者と私自身のボトルを、未開封のまま昼食が終わった1時頃、私の自転車のかごに入れておいた。
後片付けが終わった3時頃、帰ろうとしたら見事にペットボトルがない。
自転車は各町会役員用のゾーンに止めてあったが、まあ、なんとさもしい人がいるのだろうと妙に感心してしまった。一本100円もしないお茶ではあるが、他人の自転車の前かごから持っていく人物が、近隣住民の世話役というか顔役というか・・・をやっている訳だし、こうした近隣住民組織は実は自民党の集票マシンでもある。
靴の間違いは、悪意はないのかもしれない、しかし他人の自転車のかごに手を入れる行為は小なりといえども盗みには違いない。
最近の日本という国のケチでさもしい政治経済環境は、実はこうした性分の大衆が作り上げたものだろう。政治も経済も詰まる所国民の作り上げたものである以上、やはり国民そのものを表しているに他ならないな・・・と改めて悲しくなる出来事であった。