一口に政治的リテラシーの問題ですね、といってしまえばそうかもしれませんが、やはり「知名度」は重要な要素だと思います。
最初に政治的な知識・常識・・・最近よく使われるリテラシー・・・などが決して高くないのが実は日本の大衆であると書きました。
その延長上なのですが、1955年体制で自由民主党と社会党の二大政党が誕生して以来、自由民主党(自民党)だけは、とうに集まる政治家たちの顔ぶれや多少の路線上の揺らぎはあっても、一貫して「自由民主党」(自民党)という名称です。
しかし、社会党のその後は、民社党が分かれたり社民党になったり民主党になったり・・・「一貫した政党名」はなかったと思います。
さすれば、情報力が余り高くない一般大衆にとっては・・・96歳になって施設に入所した母親の言い分を借りますと・・・「自民党はずっと同じだけれど、他はどんな政党だかわからないよね。社会党は?もうないの?なんて名前?昔は近くに住んでいた組合の立派な委員長が代議士だったのにね・・・。自民党以外はわからないね。」といった会話が出てきます。
〇〇民主党でも何でも結構ですが、一般市民に十分浸透しているとは全く言えません、ましてや親近感を持たれているとは到底言えないでしょう。とにかく、名前は変えないこと、どんなことがあっても変えてはいけないのです。変えれば変えるほど党名に手垢が付くのではないでしょうか?
ですから、相変わらず多くの市民に誤解されているであろう「共産党」ですが、党名としての知名度という点では最高に浸透しています。誰もがこの党名を知っています。
〇〇民主党は共産党と同じように日本人なら誰もが知っている、という党名にしてそれを100年変えないという気概でなければ政権は取れないような気がします。