ラヂオ惑星モルファス

アンナ・イデンティチ②・・・「Una Rosa da Vienna」(ウイーンのバラ)

時々「幻の・・・」という言葉が付いた曲などがありますね。曰く「幻の名曲」「幻の名盤」「幻の大作曲家」・・・・・などなど。
確かに「名曲」と言う評価に値するような素晴らしいものもたくさんあると思いますし、価値観は100人が100通りの意見を持っている訳ですから決して間違いではないと思います。
しかも、様々な価値観は時代とともに変化していきますから、かつては顧みられなかった音楽が後の世に評価を受けることなどざらにあることだと思います。有名な「バッハの再発見」のような大きな出来事もありますし。

片付けをしていると思いがけない発見もありますね。ロベルタ・マッツォーニという歌手の綺麗なシングル盤「I Tuoi Baci Sono Baci」(邦題:三つの夢)が見つかりました!多分、一回聞いて「ああ趣味じゃないな・・・」といってそのままになっていたものでしょうね。
カンツォーネについてものすごく詳しいブログを検索しましたが、残念ながらこの歌手については何も触れていません。しかしです、なんと日本人の方がこの歌手の「夜の私」Io di Notte と言う曲をYouTubeにアップしているではありませんか!滅茶苦茶驚きました!先ほどの「三つの夢」の後に発売されたものですが・・・・・どれほど売れたのか知りたいですね~残念ながら、今聞いても私の「幻の名曲」には入りそうもありません。

今日紹介する「Una Rosa da Vienna」(邦題:ウイーンのバラ)、これまでの話とは全然別ですね。1966年のサン・レモで入賞した名曲で、相棒として歌ったのは1963年に「Green Green」が大ヒットしたニュー・クリスティ・ミンストレルズでした。
日本ではどうだったのでしょうか?ミンストレルズの方が売れたのかな?

以前、「Un Bene Grande Cosi」を紹介した時に少し触れましたが、アンナ・イデンティチは1947年7月、Castelleoneという人口1万人に満たない小さな町(日本基準で言えばです。イタリア、フランス、ドイツなどの基礎自治体は非常に小さな自治体が多い。平成の大合併を無理矢理進めた総務省はもっと勉強して欲しいですね!)の生まれです。
最大のヒットは「Quando M'Innamoro」(愛の花咲く時)ですが、これも日本ではエンゲルベルト・フンパーデンクの歌った曲の方がポピュラーになったようですね。

とにかくこの「Una Rosa da Vienna」(邦題:ウイーンのバラ)、本当に美しい歌です。こういうしっとりした佳曲は日本ではヒットしません・・・イタリアでもそのようですが・・・記憶の残って欲しい「幻の名曲」です。私にとっては本当に「名曲」、皆さんにとっても同じだと信じていますが・・・



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