“日英同盟”今なお健在

それは今日の夕方のこと。同胞が苛（いじ）められていると思ったらしく、猛然と攻撃を仕掛けてきたのである。


現在、我が家には二匹のネコがいる。一匹の方はもともといたネコで、他方は東京に住む長女が飼っているもの。夫の実家（イギリス）に行くため約1ヶ月近く家を留守にするというので、2週間ほど前から我が家で預かっている。

もともといた方のネコにいつものようにブラッシングでもしてあげようと思い、定席である塀の上に置いていた。ホンの３～4分間の毛づくろいで嫌がられてしまうのだが。


（塀の上の我が家のネコ　エンジュ）

これを家の中からみていた預かりネコ。人間の年でいえばもう60～70歳くらいになろうか。自分にもやって欲しいような眼をしていたので、先の方と同様に塀の上に乗せた。こちらのブラッシングは1分ももたない。すぐに塀から飛び降りようとする。そこで当方は、慌てて抱きとめた。


（預かりネコのハヌ）

これがいけなかった。その預かりネコ、ますます嫌がって暴れだす。手に負えなくなりそうなので、家に入れようとした。

そのとき、塀の上にいた我が家のネコ。一気に飛び降り、うなり声を上げながら猛然と我が足に熊手ならぬ猫手“引っかきパンチ”と“噛み付き”攻撃を仕掛けてきたのである。

こちらは両手で預かりネコを抱えていたし、背後からの攻撃でもあったので、防ぎようがない。とても痛い目にあった。

日ごろあまり仲の良いようには見えない（かといって喧嘩はしない）二匹であっても、やはり互いにカバーし合うらしい。

ちなみに、我が家のネコはスコティッシフォールド（ルーツはスコットランド）のオス。預かりネコの方は日本ネコのメス。

そこで認識を新たにした。“日英同盟”は今なお健在だと。