先日、隅田川との合流点から小名木川に沿って荒川まで歩いた帰りのこと。
何気なく地下鉄車内のニュース映像を見ていたら、「日本一低い山で山開き」というのが目に入ってきた。
おッ、仙台の日和山か!?
と思ったら、徳島県の山だった。
確か国土地理院の地形図上で日本一低い山とされているのは、わが郷里の宮城県にある山のはず。
それは、仙台市蒲生海岸にある日和山。
この山はかつて標高6メートルあった。
しかし、大阪の天保山が地盤沈下したとかで標高が4.53メートルに下がったため、日本一の座を天保山に譲り渡している。
ところが、2011年3月11日発生の東日本大震災の津波によって、日和山は標高3メートルになってしまった。
こうして再び日本一低い山という位置に返り咲いたというわけ。
ちなみに、この日和山には登山道が整備され、滑落注意などの標識も設置されている。
(道はたった6段状。)
とはいえ、登頂すればその証明書も発行される。
山開きは毎年開催されており、今年2024年は7月7日がその日になっている。
さすが標高3000の山は、アルプス並みの時期に開催だ。
ただし、3000ミリメートルだけれども。
”山高きが故に貴からず”
どの山が一番低いかということにこだわりたくないが、こうしてニュースなどでそれぞれの山に多くの人々の関心が集まることは良いことと思う。
日和山:標高3m 宮城県仙台市宮城野区蒲生地区 国土地理院地形図上で日本一低い。
天保山:標高4.53m 大阪府大阪市港区 二等三角点のある山としては日本一低い。
弁天山:標高6.1m 徳島県徳島市 自然の山としては日本一低い。 山開きは6月1日。
(日和山 2016.02.16撮影)
(日和山の北側に位置する仙台港から出港した大型船 2016.02.16撮影)
海岸に津波被災の跡が残っている。
(日和山の前に広がる蒲生干潟 2016.02.16撮影)
(仙台港の方向 2017.09.09撮影)
災害復興が進んでいるが・・・。
(天保山) 大阪市(港区)の公式サイトから画像借用。
(弁天山) 弁天山の公式サイトから画像借用。
※過去のブログ記事(日本一低い山 日和山 逆転の発想) ⇒ こちら
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