2014.10.31(金)女神山に登った。
昨日は、牛形山からの下山後に夏油温泉の湯につかり、西和賀町の錦秋湖畔の道の駅に移動し、車中泊。
女神山(めがみやま) 955.8m 【東北百名山】
朝目覚めたら濃霧の中に居た。
この道の駅には、私のほかに車中泊はあと2台。
それにトラック2台が休憩中。
とても静かな1夜だったようだ。
朝昼用の食事確保に移動開始は6:00。
しかし、仙台を出るときに調べていた店(ヤマザキ)は、開店が8:00だった。
(近くにはコンビニは無い。)
仕方がないので、道路わきの休憩スペースに駐車し、お湯を沸かして非常食用のミニカップ麺と玄米ブラン、菓子などで朝食とした。
夜明けのコーヒーも久しぶり。
昼食&非常食補充分を確保し、女神山の登山口に到着は8:30過ぎ。
今日も誰もいない。
ノンビリ準備を整え、歩き開始は9:00。
天気は申し分なし。
(登山口には案内板がある右手の方角に進んでいく。前方の道はこの先5kmで通行止め。)
歩き出して間もなく白糸の滝へ下りてみた。
朝の光を浴びて流れ落ちる姿はなるほど名瀑。
▲白糸の滝
姫滝は奥にありそうなので後回しにして女神山山頂を目指す。
登山道はしっかり整備され、要所要所に赤いテープが付けられている。
ブナ林の道は、乾いた落ち葉で気持ちがいい。
(とにかくブナの木々は美しい。)
(ジッと見ていると色々なものの顔を想像してしまう。)
それでもブナ見平分岐のあたりまで来るとやはりうっすらと雪が積もっていた。
山頂までのあと少しの距離を足元に注意しながら登る。
ここの山頂もあまり広くはなく、やや傾いている。
▲頂上標柱の前方に広がる景色
風も無いあたたかな陽射しの中で、ノンビリ、のんびりの昼食休憩。
誰も登ってくる気配もない。
持参の三脚を使って自分撮りをした後、真昼岳への道をチョッピリ進んでみた。
道には雪が吹きだまっている。
(真昼岳へは往復4時間くらいかかるらしい。夏の早い時間帯なら挑戦してみたいものだ。)
眺望はすこぶるいい。
やはり鳥海山は雲の上に美しく見える。
▲真昼岳を眺望
▲鳥海山を遠望
▲秋田県側の眺望
せっかくなのでブナ見平の方へと周回することにした。
こちら側へは下りの道になるが、歩く人はそう多くはないようだ。
それでもきちんとササなどが刈りはらわれ、見事なブナ林帯の道になっている。
前方の山を避けるように道は左に折れ、ブナ見平へと続いている。
(また山を越すのかと面倒がっていた自分。ホッと安心した。)
それにしても、どこもブナ見平と言って良いほどの素晴らしい林。
ブナ見平で小休止。
▲木々の間から見る女神山
下ってきたら目の前に滝が出現。
岩清水の滝だった。
▲岩清水
降る滝はさらに奥にある。
(降る滝はこの奥)
これまた美しい滝だ。
水量もかなりのもので、神々しい。
水しぶきで虹もかかっている。
しばしの間眺めていたら、後方で人声がした。
ご年配の夫婦が滝めぐりにきたとのこと。
ここで本日初めて人に出会った。
その方々とあいさつを交わし、登山口の方向に向かう。
▲降る滝
▲降る滝下部の虹
▲女神霊泉(水は、積み重なった岩壁の中腹から流れ出している。)
途中の爺滝は枝に隠れてよく見えない。
その上部の小滝が味わい深い。
▲爺滝
姫滝に立ち寄ってみることにした。
(先ほどのご夫婦によれば拍子抜けしたとのことだが・・・。)
しかし、道はヤブ漕ぎ状態。
けっこう奥にまで入ってみたが、滝はもっと先らしい。
やはり深窓の令嬢に会うのはむずかしいことのようだ。
面倒になって行くのを止めた。
ここの渓谷の紅葉はきれいだったし・・・。
▲姫滝への渓谷
白糸の滝を上部から見ながら小休止。
深山幽谷とはこのことかなどと思ってしまう。
東山魁夷画伯の絵のようでもある。
登山口戻りは14:00。
今日も楽しい山歩きになり、山に向かって1礼させていただいた。
<感想>
・今日のコースに真昼岳往復を加えて、高山植物が咲く季節になんとか訪れてみたいものだ。
・ブナ見平から山頂を目指すルートはブナ林帯を歩く時間が長くなることから、帰路の方が良いと思える。
(また、午前の早い時間帯だと降る滝などは逆光の中で見ることになりかねない。)
歩いたコース
手軽に行ける山なので、三脚持って滝めぐりも良いですね。
私は、歩き出しのときは登山口~山頂間をピストンしようとも考えたりしていたので、回ったことでご褒美をもらった思いがしています。
滝めぐりの道はきちんと整備されているので歩きやすく、
滝の名前もよく工夫されたものだと感心しています。
女神山、今度行ってきます。
”姫”も年代を問わないようになると”女”と総称?されますので・・・(笑)
それはそうと、とにかく見事な滝でした。
花の季節も格別かと思います。
こちら女神山もけっこう行きやすいところでした。