旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

もうと言い、まだと思う・・・

2009-02-09 22:46:44 | 日々雑感
「なるほど! 奥が深い!!」と妙に感心してしまった。それは『もうと言い、まだと思う』という小椋佳のCD『未熟の晩鐘』の中の一曲。最近はずっとこればかり聴いている。

この歌詞に共感できるということは、自分もだいぶ年をとったということか。

そういえば、古代から受け継がれているインドのライフスタイルに四住期なるものがあるそうな。

学生期( 師のもとで学ぶ時期)、家住期(家庭を持ち、生業に就き、他の住期にある人たちを支援し、祭式を主宰する時期)、林棲期(森に隠棲して修行する時期)、遊行期(煩悩を離れ、世俗と縁を切り、遍歴・遊行する時期)というらしい。

これにも納得してしまう自分。なんともはや・・・。心も体も鍛えねば・・・。


      もうと言い、まだと思う
                      (小椋 佳)

  もう 若い力も 情熱も 萎えてしまった と言い
  まだ 若い者には 譲れない 負けはしないと 思う
  もう やるべき事は 何もかも やってしまった と言い
  まだ やりたい事の いくつかは 果たしてないと 思う

  もう 何人となく 友達が 逝ってしまった と言い
  まだ より大勢の 年寄りが 元気でいると 思う
  もう 隠居引退 老い仕度 身奇麗大事 と言い
  まだ 残された日の 花舞台 今日が初日と 思う

  命の立ち位置 いつも坂道
  もうと思えば 下り坂 まだと思えば 上り坂

  もう 許せぬことの 数尽きず ただ愚痴ばかり と言い
  まだこの世の末を 諦めず なお正そうと 思う
  もう 醜いものの 見飽き過ぎ 目と耳塞ぐ と言い
  まだ 美しいもの 新しく 創り出そうと 思う

  命の立ち位置 いつも坂道
  もうと思えば 下り坂 まだと思えば 上り坂



(日曜日のガーコ)





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