おやじボクサー(57歳。 19年間ボクシング)   3.11宮城県ボランティア11年間実費参加・『津波』に遭った生き証人

元車椅子。右足首金属ボルト接続。『おやじファイト』優勝。東京での試合は?10戦7勝3引分(39〜44歳)TV放送2回有り

奈良嵜義隆プロ選手の試合について #1/30再更新

2011年01月30日 21時54分08秒 | ボクシング19年間 (プロ・アマチュア) 56歳でジム卒業

1月27日、

B0Y's水戸ボクシングジムの奈良嵜(ならさき)義隆プロ選手の試合がありました。

 

 

 

僕は平日で駆けつけることが出来ませんでしたが、

試合速報を中島会長から頂いたり、

応援に駆け付けたジムの練習生から、

試合感想などを聞いてみたりしました。

 

熱い後楽園ホールだったと思います。

 

 

1/29に同じジムの田口さんから、

試合のDVDを頂きました、

DVDを拝見して改めて感想を踏まえ、

再更新させて頂いております。

 

 

 

 

 

 

非常に緊張感のあるプロのリング!!

 

 

リングの中に居る奈良嵜プロは、

普段ジムで、

屈託のない笑顔を振りまいている「明るい奈良嵜ちゃん」ではありませんでした。

 

 

その顔は、

プロの厳しいリングに覚悟を持って立っている、

決意が表れていました。

 

 

僕は、

人間がココ一番で決意沁みた魅せる顔が好きです。

惚れ惚れしますね。

 

一瞬一瞬に「生」を脈打つ、

生きている証がソコに感じられます。

 

 

 

極限まで研ぎ澄ました感覚を武器に、

触れれば切れてしまうであろう鋭敏なパンチ、

お互いにその剃刀を交錯する場に立つのです、

覚悟がないと立てない場所です。

 

惹かれない理由など何一つもありません。

 

 

 

あの明るい人が、

どれだけの気持ちで心を武装して挑んでいたのか?

外野の僕には想像もつきません。

ひょっとしたらもっと普段着で戦っていたのかも知れません。

緊張してなかったのかな?

 

 

 

でも僕から見るだけで、

その気持ちの1/10程度、

もしくはそれ以下かも知れないけど、

リングに立ったと言う経験から嫌でも過剰に反応してしまいます。

 

 

そんなちっちゃなグローブで当たれば倒せるけど、

当てられたらひとたまりもない、

お互いに条件は同じな訳ですから。

 

恐ろしい交換条件を双方有しています。

 

1R~2Rは、

完全に奈良嵜プロのスピードが、

相手選手を上回っていました!!!

 

凄いスピードで相手を翻弄、

凄い凄い!!

かなり切れています。

頼もしい戦うボクサーがいました。

 

 

 

しかし、

相手選手は打たれても全く「効いた」様子も出さずに、

余程ハートが強い選手のようです。

 

 

普通は「効いて」も顔に出さないタイプと、

更には「効いて」も体のバランスにも出さない、

何と言うか風にも当たったくらいの反応。

 

 

今回の相手選手は有効打が当たっても、

顔すらブレませんでしたね!!

 

余程ハートが強いか、

打たれることについての衝撃が許容範囲だったのか?

想定の範疇だったのか?

恐ろしいほどまでに顔の軸が動きませんでした。

 

その辺りを垣間見ただけでも、

相手選手が相当な修羅場をくぐって来たであろう、

壮絶な練習に耐えて来たであろう、

その強靭な強さもうかがえました。

 

 

 

3R終盤にスタミナに陰りが出てきた様子が見れます、

相手選手が勝機と見たか?

嗅覚を感じたのかも知れない。

終盤になると相手選手が、

手数を一気に増やして来ました。

その厳しい終盤の中でも奈良嵜プロは、

時折鋭い「返し」を入れたり、

相手にペースを持って行かれないように踏ん張っていました。

 

 

 

 

 

さて最終ラウンドへ突入。

 

 

中盤から相手選手の怒涛の手数、

奈良嵜プロも有効打を喰らわないように必死のディフエンス。

 

何かが効いてしまったのか?スタミナがきつかったのか?

直接の理由はわかりませんが、

最終ラウンドの後半からは、

相手選手の攻めの『意志』は前に前に、

強く圧しだされていました。

 

奈良嵜プロにとっては、

それはそれは「永い時間」だったのかも知れませんね。

 

同じ1Rの3分間、

たった3分間なのに、

こうにもどうにも体感時間が変わってしまうこと、

見ている側にも緊張感が伝わって来ます。

 

 

 

録画されているDVDにも応援の声が強く響きます!!

 

 

 

戦っている本人も必死、

応援している人も必死。

 

 

 

まさに人生の縮図を見させられているような錯覚に陥ります。

勝つか負けるか、

結果ひとつで、

正に天国と地獄です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合結果はドロー。

3人のジャッジ、

1人は奈良嵜プロに付きましたが、

2人はドローの為に「1-0」でした。

 

 

攻めきれなかったことに奈良嵜プロも悔やんでいるようでした。

 

終盤の印象点が、

2人のジャッジに「ドロー」に付けさせたこと。

終盤の勢いの「ポイント」が、

当たっていようが当たっていまいが?

どちらが「明らかに」攻めているか?に加点されてしまったのでしょう。

 

この展開が逆だったら、

たられば?はご法度ですが、

1.2Rの支配力が見事だったが故に・・・・・・・・・・・!!!

 

 

 

しかし、

僕からすれば凄いことだと思いましたよ!!!

 

会社員で普通に働いて、

試合に挑むこと。

凄い過酷な練習も経て、

それでもサラリーマンやりつつ、

決して近くないところに住んでいる訳だし!!!

そして試合に挑むのです。

 

 

ジムのホームページを見て、

夜に見学に来てくれた時のことを今でも覚えています。

 

数多くの見学者の中から、

唯一プロボクサーになった人です。

 

 

それだけの練習も自ら消化して、

自己管理出来るハートの強さ、

凄いですよほんと!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が中島会長にお世話になり始めた頃に、

良く聞かされた言葉があります。

 

 

 

 

 

赤ちゃんが生まれた時に、

既にボクサーになる人は決まっているんですよ。

 

「おぎゃあ」って言った時に、

ボクサーになる人は決まっているんですよ。

 

と。

 

 

 

 

 

 

 

つまりどれだけ練習しても、

ボクサーになれる人となれない人が決まっていて、

強いて言えば、

ハートの強い人じゃないとボクサーに向かない。

単に身体能力だけが優れている人が、

ボクサーになれるわけじゃないと。

 

ハートの強さ、

ナチュラルな闘争心、

勤勉な練習姿勢、

創意工夫、

身体能力、

どれ一つが欠けても成し得ないものだと思いますが、

やはり一番は、

ボクシングはハートだと言うこと。

僕も強く思っています。

 

 

ボクサー。

なるべくしてなった人。

 

 

決して遠回りでもなくて、

大成すべき適齢期があってのこと。

 

遅いか早いか、

それはその競技に適した適齢期があると思います。

人によって適齢期は様々じゃないでしょうか!!

 

 

 

 

◆奈良嵜義隆プロ◆

2戦1勝1分。

ジム練習生が憧れるサラリーマン現役ボクサー!!!

 

 

 

 

 

 

 



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