『その日』だけを追い掛け続けた人、
僕には3人いました。
其れが?
毎月何年間も追い続けて、
お仏壇に手を合わせに通い付けた。
その部屋での止まった時間。
部屋の空気、
部屋の匂い、
何年間。
あたかも故人の匂いと完全被ってしまって。
なのに、
僕はその日が段々重くなってしまって、
遺影のお顔をも直視出来なくなってしまった。
どんだけ時間が経っても、
耳の中から声が聴こえてしまって、
やがて随時聴こえ始まってしまう。
其れが始まると。
独りのベッドから逃げたくなって、
リビングのフローリングで隠れるように寝落ちしてしまう。
真っ暗な市の運動公園の広大な駐車場で、
眠るよりは、
そっちに隠れるように潜むよりは。
1cmくらいはマシになれたかと思いたいです。