おやじボクサー(58歳。 19年間ボクシング)   3.11宮城県ボランティア11年間実費参加・『津波』に遭った生き証人

元車椅子。右足首金属ボルト接続。『おやじファイト』優勝。東京での試合は?10戦7勝3引分(39〜44歳)TV放送2回有り

閑話休題 @ この寒さが痛みを思い出す・・・・・・・・・・・・(痛みと暗さの話なのでスルーして下さい

2020年01月12日 22時03分28秒 | つぶやき・・・(独り言)  ・・・何となく漏れた言葉。 情けない泣き言。

冬季の寒さで思い出すことが2つ。

 

 

 

 

明るい話題じゃないから、

またかって言われても僕自体もスルーしてます。

皆さんも?

流しちゃって下さい。

 

 

 

 

 

足首をボルトで繋いでから、

もう10数年以上経っているんだけど・・・・・、

正確には15年。

 

 

 

もう日常では、

気にして居られないし。

普通に健康な生活に戻っているつもりです。

 

 

敢えて、

ボクシングにも救われて来た15年。

マラソンもやって来た。

無理強いで。

 

 

 

だけど。

こう寒さが厳しい季節では?

普通に傷口(繋いだ右足首がね)が痛い。

 

 

これだけ年数が経ったって全然痛い。

 

 

 

そこは箇所が箇所だから、

日常ですら体重が乗る箇所=足首だから。

わかってても、

日に依っての痛みも色々。

 

 

 

皮膚の上から、

そっと撫でても、

傷口は普通に激痛です。

 

 

メスを入れた足首も、

そのままの傷跡が違う色。

 

 

どれだけの年数が経っても、

一生このままなんだろうと覚悟してる。

日常にさえ?

大きく影響が出なければ、

それで良いと思ってる。

 

 

今でも、

当時の手術室へ運ばれていく台車付きのベッドと、

そのベッドの寝心地を忘れない。

 

 

手術室へ運ばれて行く時に、

廊下で待っててくれた奥様が声を掛けてくれた。

 

その時にもらった『言葉』

今でも声の中に、

その湿度すら僕の鼓膜に染み付いている。

 

 

オペ室に入ると。

天井に浮かぶ無数の照明。

真上しか見ていない僕には、

暗闇の銀河みたいだった。

 

沢山の先生が居た。

 

 

ひたすら(脚へ)打たれた部分麻酔の注射本数から、

呼吸器を口に当てられて、

「3つ数えて」と言われて・・・・・・・・・・・・、

3つ数える間に意識が飛んだ。

 

以降は何も覚えていない。

 

 

その瞬間までを、

一歩離れた位置で見ている自分が居る。

 

 

どれだけの時間寝て居たのか?

体感がなかったけど。

オペが終わって、

オペ室から病室へ戻っていて。

 

 

眼が覚めると、

そこは自分の病室。

4人部屋だったけど。

 

隣りには奥様が座っててくれた。

どれだけの時間、

オチていたのかわからないけれど。

 

 

 

 

無事に終わったらしい。

輸血も相当多くされたみたいだ。

 

 

 

一回目の手術後、

その翌年か?

今度は足首へ挿入した2本のボルトの引き抜き。

 

 

これは部分麻酔だったので、

今度は?

全部全部を覚えている。

 

足首から金属を2本抜く時の激痛?

骨とボルト自体が既に同化してたので、

先生も抜く作業に大苦戦。

 

 

この「抜く」時の手術の方が、

凄い激痛で。

耐え難い痛みだった。

 

2回目の手術は、

限りなく一部分だけへの局所麻酔だったのと、

骨と金属が同化してたから、

抜けずに、

苦労されてた先生の様子や会話も?

全て丸聴こえだった。

 

 

そーゆー意味では?

眠りに落ちていたほうが良かったように思えた。

 

 

 

ドリル使用してても、

「抜けない」

「抜けない!」って先生達が苦労してたもん。

 

 

局所麻酔だったから、

そりゃ~~~痛みも「とんでも無く」凄かったけどね。

 

 

 

これだけの年数が経っても、

今でも夢に出るし。

 

 

 

 

もう一つ。

「3.11」時の津波の夢。

何千回と何万回と見てしまう。

それ以上かも知れない。

 

 

津波そのものと、

津波で家族を飲まれてしまう夢と、

自分自身が逃げられない津波と、

ごっちゃ混ぜ。

 

 

ボランティアの帰りに出逢った、

津波で大切な人を失った女性の顔とその時の言葉。

眼に浮かぶ悲しみの色。

 

 

全然、

違う事だけれど。

 

 

 

いつも。

心に隠れてて、

不意に夢で思い出される。

どれだけの時間が経てば?

もう見ずに済むのだろう。

いつも、

眠りに落ちる時に不安になる。

不安な夜が来る。

 

 

関東の外れの水戸市に住む奴が、

その時に偶然通過していたエリア(千葉県から茨城県への海岸線)がそうだったから。

その偶然に今もなお?

縛られている事が大きい。

 

 

宮城県で見てきた街も、

津波でガラスが吹き飛んでいる小学校も、

骨組みしか残っていない鉄骨も、

一面荒野と化した広大な大地も、

星の数ほどの慰霊碑も、

刻まれた名前も、、、、、

置かれたままの泥を被った沢山のランドセルも、

どこにでも置かれていた花束も。

今眼を閉じると、

普通に浮かぶ。

 

 

 

まるで何かが聴こえて来そうな大地も。

空気の匂いも鼻に残っている。

 

 

 

by おやじボクサー

 

 

暗くてごめん。

気分を害した人が居たらごめん。

 

 

今でも見るんですよ。

まだ終わらない夢。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
kugachanも (kugachan)
2020-01-12 22:28:47
この時期は長女ちゃんの誕生日と、それから12日めに起きた阪神淡路大震災と、両方の気持ちがあり、心の置き場が無い時期でもあります。
おやじボクサーさんは、それ+オペの苦痛もあるのですね。
ですが、その痛みを乗り越えているからこそ、奥様との楽しみがあるとkugachanは思えてなりません。
kugachanの思い込みですが(^^;)
kugachanも寒い時期に呼吸停止した事があります。
そして、何故か目は閉じているのに、周りがハッキリ見えていた事も記憶しております。
幽体離脱ですかね(^^;)
でも、過去に何があったとしても、今を一生懸命楽しんでください。
それが、過去の辛い経験をしたおやじボクサーさんの為、そして、東北の震災で亡くなった方々の為だと思います。
おやじボクサーさんも怖い目に遭った。
それが、生きてご家族と一緒に居る。
奥様を幸せにしたいとストーカー・・・いえ、ホントに大切にしてらっしゃる。
出来なかった方々の分まで、奥様をご家族を大切にしてくださいね。
そして、ご自分を大切にしてください。
それが、1番の供養になると思います☆

これは、飽く迄もkugachan個人の想いなのでスルーしてください(^-^)
返信する
kugachanさんへ (おやじボクサー)
2020-01-13 23:27:01
スルーの話題に・・・・コメありがとう。

毎夜、
毎夜、
「らしく」ない眠りに落ちる奴です。
ちょっと忘れていると、
ビルの屋上から真っ逆さまに落とされるくらいの夢が、
年々酷くなってきて。

まとまじゃないって自覚し始めています。
願う事なら?
落ちる前に毎夜毎夜・・・・・・・・、
見ませんようにと(自分に)言い聞かせて眠るに入ります。

それに比べれば?
足首の接続なんて?
本当の意味で、
どうってこと無いよ!
なんです。

比べる次元も背景も、
まるでまるで異次元な出来事です。
(足首の手術の時は?それはそれで車椅子生活だったので、外に出れば?みんなの(下に向く)視線に耐えられなかったれど)

3.11。
結果的に。
僕は津波から逃れられて、
無事生きていられた事。
3.11の「誰でも大震災」は、大地震に遭った迄で終わりにしておけば、
その後は?
大地震があったんだね‼で終わっていたんだけど。
(それだけだってあの大震災ですから、その後の生活にも多大な影響が残りましたけど)

だけど。
どれだけの想いをしても、
ほんとの「被災地」は真面目に地獄でしたから。
地震だけでも凄かったのに、
巨大な津波が内陸まで到達してしまって。
沢山の人が津波に呑まれてさらわれて。

この寒い季節は、
思い出す頻度が多くて、
やっと自分でも「おかしい(精神が)」って自覚出来るようになってのも?
この2年間くらいです。
それまでは絶対否定して来ました。

能天気が?身上だと思い込んで来たので。

だから。
あの時の想いを?時々忘れてしまう自分が居て。
そうすると?突然夢が起こしてくれる。そんな繰り返しです。

今のこの奥様じゃなければ?
僕は僕でなくなっていたと思うし、
それこそ被災地に脚を踏み入れる事すら?他人事で済まして、生理的に受け入れられない野郎になっていたと思います。

それまでの僕は?
何かと?
ボランティア(町内や学校行事等々のレベルでも)している人達を毛嫌いしてましたから。

人生で一度でも、
あの体験をしてしまうと、、、、、、
ゴールが見えなくてもがいてしまいます。
東北ボランティアに行くのもお金は掛かるし、時間はまるまる潰すし、体力は一週間分前借だし。

こんな話題に・・・・ありがと。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。